2010年11月分

11月30日
安芸高田市のホールで音楽鑑賞教室。
近所のIさんに乗せてもらった。
以前クリニックで行った時は広島バスセンターからバスに乗ったのだが、山深い一般道を通り1時間半かかった。
帰りはホールの人が一山越えて芸備線の向井原駅まで送ってくださった。
うちから車だと1時間、バスセンターまで行く時間も含めると、片道1時間半も助かった。
なかなかいいコースで、登りたい山、登った山が次々と登場する。
鎌倉寺山の岩登りよかったなあと思い出に耽り、今度は安駄山から高鉢山まで縦走しようと決意を新たにする。

17時11分出発、8.37km。
2日連続大縦走から中1日でまだ疲れが残っている割にはよく走れた。
山で持久力はつけてある。
登りで大腰筋も鍛えてある。
着地の衝撃に耐える筋肉も鍛えたが、痛めてはいない。
山ばかり登っていても、マラソンは走れる!

群馬交響楽団の演奏でショスタコーヴィチの交響曲第12番を聴いた。
知り合いが多い。
パリでお世話になった野田さんとは昨年のアフィニスでもお会いした。
ヴィオラ首席は数年前一緒に室内楽を演奏したプラムさん。
クラヴィーノ・トリオを組んでいた現在は札幌交響楽団コンサートマスター大平さんの元ご主人でもある。
広響に在籍していたフルートのパヴェルさん、コンサートマスターの伊藤さんなどなど。
難曲をよく集中して演奏していた。
私が最初に買ったレコードはこの曲だった。
中学校の吹奏楽部で、コンクールの自由曲に何とこの曲の終楽章を演奏したのだ。
この曲を選ぶというのは、T先生は相当変わっているというかマニアックというか。
しかし先生の情熱と魅力がそうさせたのだろう、私の隣でクラリネットを吹いていたOさんは現在東京佼成ウィンドオーケストラ団員、隣でフルートを吹いていたTさんもプロで活躍している。
後ろでトロンボーンを吹いていたY君は現在N響に在籍している。
などなど、この吹奏楽部からプロが続出したのだ。
終楽章のヴァイオリンの主題を聴くと、懐かしさでジーンとする。

11月29日
宗箇山・高峠山のページができました。
http://cltakao.web.fc2.com/101120soukoyama.html

午後明日からの音楽鑑賞教室のリハーサルがあった。

11月28日
曾場ヶ城山・水ヶ丸山

標高
曾場ヶ城山 607m
水ヶ丸山 660m

距離 10.5km
累積標高差 +845m
        −1052m

八本松駅8時25分出発
瀬野駅1時30分到着
所要時間5時間5分
休憩20分 歩行時間4時間45分
登山口から瀬野駅は徒歩40分。
一般の方は7時間半ぐらい見てください。

曾場ヶ城山、水ヶ丸山それぞれ登ったことがあるが、今回はその二山を縦走し八本松駅から瀬野駅まで歩いてみることにした。
たった一駅だが、列車は奥深い山の中を瀬野川を見下ろしながら延々と上っていく。
昔の列車はこの坂で苦労したらしい。
このあたりの事情は鉄道ファンが詳しい。
行きの列車で景色を見ながら、本当にこれだけの距離を歩けるのかと一瞬心配になった。

本来はこのあたりに熊は生息していないはずだが、最近八本松で目撃情報があったとのことで、熊対策グッズを初装備した。
鈴は思ったよりも心地よく美しい音色で、まるで風鈴がどこかで鳴っているかのようだ。
左側にしているので時々左耳に刺激が来るが、仕方がない。
スプレーとナイフは、今履いている登山用ズボンには装着できないので、リュックのウエストベルトに装着した。
リュックを降ろす度に落ちたりねじれたりと最初は慣れなかったが、途中でウエストベルトについている小物入れの先まで入れるというアイデアを思いつき、その後はスムーズだった。

登り始め、足が昨日の疲労を訴えた。
昨日はアップダウンが多くまるでフルマラソンのようなハードさだった。
今日の登山はフルマラソンの翌日30km走をするようなものだ。
だが、この程度のことができなければアルプス縦走などできない。

今日は日曜日というのに山で誰とも会わなかった。
曾場ヶ城山は地元では有名な山だが、時間が早すぎたか。
山頂に着いたのは9時30分だった。
水ヶ丸山への縦走コースもある程度は知られているが、経験と体力がないと難しい。
水ヶ丸山は山頂からの眺めも大したことはなくあまり知られていない山だが、前回は数人とすれ違った。

「ひろしま百山」にはしばらく南に下ってから上るルートを紹介している。
前回はそこから登ったのだが、分かりにくかった。
今回は駅近くから南に下る道の右に入る細道を進み、突き当りを左へ。
こちらの方が道としては明らかに分かりやすい。
登り始めが道のような川のような怪しい感じで、しかも落ち葉が分厚く積って歩きにくいが、少し登ると普通の登山道になる。

ここはかつて山城があり、山頂手前のピークや山頂に城跡が残っている。

山頂から水ヶ丸山へ向かう。
この縦走路は所々に巨岩の展望台があり、実に眺めがいい。
東から南にかけてはのどかな西条盆地、西条の街並み、西から北には呉娑々宇山、藤ヶ丸山、長者山、白木山、高鉢山などが見える。

11時50分水ヶ丸山到着。
おにぎりを食べて5分休憩。
ここからの眺めは木に邪魔されて写真にならない。

下山路は、テープはしっかりとしていて道も確かにあるのだが、シダに覆われて歩きにくい。
紅葉は山の上の方ではすでに終わっていて、常緑広葉樹による雑木林が広がっているが、下るにつれて見られるようになる。

前回は自転車で来た道を瀬野駅まで歩く。
2号線を歩きたくないので、瀬野川沿いの小道を進み、旧街道に出る。
丁度そのあたりで、坂山から下山した道と合流する。

この縦走は、曾場ヶ城山、水ヶ丸山ではなく、途中の縦走路にすばらしい展望ポイントがいくつもあるというのが特徴だ。
つまり、縦走しなければ絶景は楽しめないのだ。
ある程度経験を積んだらぜひチャレンジしてみて欲しい。

1時50分帰宅。
帰宅後練習。

11月27日
鈴ヶ峰・鬼ヶ城山・柚木城山・大茶臼山・丸山・火山・武田山

標高
鈴ヶ峰 321m
鬼ヶ城山 283m
柚木城山 340m
大茶臼山 413m
丸山 458m
火山 488m
武田山 411m

距離 21.88km

累積標高差 +1526m
        −1530m
1500m登って1500m下ったら、そりゃきついよなあ。
富士山を日帰りしたってプラスマイナス1276mだもの。

新井口駅8時20分出発、古市橋駅15時0分到着、所要時間6時間40分。
休憩40分、歩行時間6時間。
一般の方は所要時間として10時間見てください。
アップダウンが多いので、日頃運動していない人は何回かに分けて登ってください。

武田山から登ろうと思っていたのだが、可部線の乗り継ぎが悪いので鈴ヶ峰から登ることにした。
このコースは絶景ポイントが多数あり、しばし呆然と景色を眺めたり写真を撮ったりしたため私としては休憩時間が長い。

素晴らしい晴天。
鈴ヶ峰は何度も登っているが、紅葉の季節は一年で最も美しい。
山頂からの眺めは何度見ても感動する。

鬼ヶ城山へは随分昔に一度行ったきりで懐かしい。
山頂付近には巨石があり、こちらも展望がいい。

さて、ここからが初めての道だ。
一度下って草津沼田道路を渡り、右に少し歩いたところから柚木城山に登り始める。
標識があるのでここは迷わない。

柚木城山から再び下り、己斐峠に出る。
大茶臼山には一度来たことがあるが、その時はここまでバスで来た。

大茶臼山からの展望は感動的だ。
しばし眺めを楽しんだ。

展望がいいのは手前の巨岩群のところ。
そこからテレビ塔に追いやられた道を進んで平凡な山頂へ。
そこから畑峠へ下る。
車道でも登山道でもどちらでもいいのだが、車道は足に負担が大きいし面白くないので登山道を下る。

畑峠から丸山への道は笹が道を覆いつつある。
今回歩いたコースは全体によく整備されて道標もしっかりとしているが、所々道標がない個所もある。
登山の基本は地図とコンパス。
私の場合は最近使うたびに感動するほど便利なオレゴン450TCのお世話になっている。
これを持っていれば迷いようがない。

丸山山頂の先、巨岩群のピークが実にいい感じだ。
ここから下り、権現峠から火山に登る。
火山は山頂手前にこれまた実に眺めのいい巨岩の展望台が数か所あり楽しめる。

火山山頂から水越峠に下り、武田山に再び登る。
アップダウンの繰り返しにさすがに疲れてきた。
まるでフルマラソン終盤のようだ。

武田山山頂からの眺めがまたすばらしい。
みのもんたと小沢征爾に似たお爺さんに話しかけられたが、何を言っているのかよく分からない。
聞き取れても意味がよく分からない。
家着のような綿のトレーナー上下にラジオを突っ込み、大音量で流している。
「これは何?」
「リュックです。」
「いや、何が入っているのかね?」
「服です。」
どうやら登山に関しては全く知識がないらしい。

武田山には下祗園駅からのルートが一般的だが、前回通ったので今回は古市橋駅に下ることにした。
途中で馬返し方面に直進する。
祇園北高校の左の山道を下り道路に出る。
ここから駅は道がややこしいが、あらかじめパソコンでルートを作ってオレゴンに転送してあるので迷うことはない。
ただ、駅の西側に出口はないので、最後は踏切を渡って東側の改札に着いた。

3時50分帰宅。
帰宅後練習。
相変わらずラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」に手こずっている。

<着地の衝撃>
普段トレーニングにしている呉娑々宇山水谷峡登山口標高230mまでのランニングは、時間は39分しかかからないが下りでの着地の衝撃が大きい。
これによって着地の衝撃に耐える筋肉をつけ、フルマラソンで終盤に失速しないようにするのだが、山に登っていて思うのは、今日のように6時間以上歩いていても、山ならそれほど着地の衝撃を感じないのだ。
山道からアスファルトの道路に出ると、途端に足裏に負担を感じる。
その硬いアスファルトを走って下るのだから無茶なことをするものだ。
山が多くなってくると、だんだんそういう感覚になってくる。

広島の家は寒い。
真冬には水道管が凍結する。
あまりに寒いので、寝る時にエアコンと加湿器をつけていた。
しかしもったいないので今年は色々と対策を講じてみた。
寝巻はフリース、暖かい敷きパッドを敷き、アルミシートを低反発マットの下と羽毛布団の上に。
これが思った以上に効果抜群!
これまで頭が寒くて寝られないのだと思っていたが、それは勘違いだった。
体が十分に暖かければ、室温が低くても快適に寝られる。

11月26日
午前中練習し、午後は日本音楽家ユニオン中国四国地方支部広島交響楽団第28回定期大会に出席した。

熊対策グッズが届いた。
鈴、スプレー、ナイフである。
スプレーは思ったよりも大きくて重い。
ナイフも重量がある。
いくら熊が怖いといったって、ベルトの左にスプレー、右にナイフを装着して歩いている登山者なんて見たことない。
ここまでする必要があるのか?
鈴は消音できるものを買ったが、鳴らすとやたらとうるさい。
音楽家は普段はなるべく静かにしていたいのだ。
これまでは時々叫んでいたが、それじゃ駄目?
ナイフはさすがアマゾンで1500円の安物。
怖くて触れないという感じはない。
2,3万円出せばきっとゾクッとするような切れ味のナイフが買えるのだろう。
とりあえず重量があるせいか、包丁よりは段ボールをよく貫通することを確認した。
ないよりましという程度か。

11月25日
定期演奏会本番。
神経を使う曲が続き、かなり疲れた。
第5番の最後、お客さんがすばらしかった。
物音ひとつせず集中して聴いて下さったおかげで、曲本来の感動が再現できたと思う。
アブデル・ラーマン・エル=バシャさんは見事な演奏だった。
アンコールは2曲。
1曲目は誰も知らないベートーヴェンの作品。
この曲を選ぶというセンスが個性的だ。
2曲目はショパンなのだが、他の誰もそうは弾かないという演奏。
全く違う感性での個性的な演奏にゾクッとする。
ゲネプロ後はベートーヴェンのソナタを練習していて、本番ではピアノ協奏曲第4番を完璧に弾き、アンコールはまた別の曲。
超人的だ。

11月24日
リハーサル3日目、明日本番。
いい感じで仕上がってきた。
曲の情感がより強く感じられるようになった。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番、ソリストはアブデル・ラーマン・エル=バシャさん。
パリ在住のレバノン人である。
贅肉をそぎ落としたような、無駄のない、静謐で、哲学的で、深みのある演奏。
こういうピアニストに出会うことは稀だ。
園田高弘さんの、一人高みを行くかのような清廉な演奏を思い出した。
一聴の価値あり。

シベリウスの交響曲第5番の最後は非常に個性的だ。
以前知り合いが、「いい感じで来てたのにあの最後は何なんだ?」とメールに書いていたのを思い出すが、私はこの終わり方がとても好きだ。
演奏していてゾクゾクする。
しかしこの終わり方は、たった一人の拍手で台無しになる危険性を秘めている。
ぜひ主和音が鳴るまでは拍手しないで欲しい。

16時26分出発、6.15km、山。
雲一つない晴天。
絶好の登山日和だが仕事だから仕方ない。
せめて山ランニングで楽しもう。
幸い今日はこの時間に出発することができた。
山々が黄金色に輝いて美しい。

11月23日
リハーサル2日目。
高関さんは形を作る指揮者だが、今日は昨日よりもその形の中にフィンランドの厳しい自然、吹きすさぶ冷たい風、雪景色やそこに生きる人の心情などが見えてきた。
5番も7番も非常に複雑で合わせるのが難しいが、難所をきっちりと何度もリハーサルした。

17時12分出発、6.03km、山。
一昨日かなり強い負荷をかけたのだが、走ってみると大丈夫だった。
ただ右足踵裏は負荷をかけすぎるなと言っている。
今日の東京の日の入りは4時30分、広島は5時2分、32分違う。
広島でもこの時間は山に行くにはぎりぎりの明るさだ。
ちなみに今調べてみたら、広島の日没がいちばん早いのは11月30日から12月11日までの5時0分で今日と2分しか違わない。
12月12日には5時1分とすでに日が長くなる。
日の出が最も遅くなるのは1月2日から14日の7時17分。

11月22日
定期演奏会リハーサル初日。
定期演奏会はいつも火曜日から木曜日までリハーサルして金曜日に本番なのだが、今回は月曜日から水曜日までリハーサルして木曜日本番。
金曜日が取れなかったのだろうか。
曲はシベリウスの交響曲第5番と第7番。
指揮は高関さん。
耳がよく、ソルフェージュ能力が高く、緻密なリハーサルをする指揮者だ。

購入者の声
<M30トラディショナルをご購入の方より>
まず吹いてみて一番に感じた事は、響きがとてもよくなったということです。
音色も太く柔らかに感じて、自分がとても上手になった様に感じて、うれしくなりました。
ますます練習に励みたいと思います。
お忙しいところを、ありがとうございました。

11月21日
呉娑々宇山・藤ヶ丸山・長者山

標高
呉娑々宇山 682m
藤ヶ丸山 665m
長者山 571m

距離 18.783km

累積標高差 +1698m
         −1608m

7時30分自宅を出発。
14時0分狩留家駅到着。
所要時間6時間30分。
休憩時間10分、歩行時間6時間20分(地図の確認、写真撮影、水分補給などの時間を含む。)
私は通常3時間と書かれているところは2時間ぐらいで歩いているので、一般の方は歩行時間を9時間30分見てください。
1時間歩いて10分休憩、9回休憩したとして休憩時間1時間30分、合計11時間必要です。
時間が長いだけでなくアップダウンが多く体力的にもきついコースなので、日頃運動していない人は真似をしないでください。

自宅から呉娑々宇山水谷峡登山口まで徒歩45分。
日頃走って往復しているコースだ。
走れば往復で39分ぐらいなのだが、歩くと遠い。
このあたりは南に鉾取山があるため日の出が遅い。
登山口に向かう途中、ようやく鉾取山から太陽が出てきた。
朝露に濡れた草木に斜めから柔らかい朝日が射して美しい。

今日は峡谷ルートはまだ日陰だったため尾根ルートを登ったのだが、元々急坂の上に落ち葉が分厚く積り、滑りやすい。
峡谷ルートも道が判然とせず、簡単ではない。
こちらから登るとどのルートも楽には登れない。
初心者を連れてくれば、最初の急坂で立ち往生してしまうかも知れない。

今日は霞んでいる上に朝日が完全に逆光になり、せっかくの眺めがなかなか写真にならない。
露出を近くの山に合わせると遠くの山は真っ白になり、遠くの山に合わせると近くが真っ黒になる。
そういえば最近オートHDRを使っていない。
3枚連写し合成することで明るさの極度の違いを緩和する仕組みだ。
不自然に感じるからだが、今日は使ってみてもよかったかもしれない。

水分峡からの道が合流すると、マウンテンバイクの通った跡がある。
昨日グループで来たのだろう。
よく山を自転車で登ろうという気になるものだ。
どう考えても危険だと思うが。

呉娑々宇山から藤ヶ丸山に行く途中、北側少し下ったところに道路が作られていて、そのために北側の展望がいい。
その後道は藤ヶ丸山とはまるで違う方向に下り始めるのでいつもびっくりするのだが、ジグザグに下り、再びジグザグに登り、藤ヶ丸山に着く。

前回はここから三本木山に下ったのだが、今日は右の道を行く。
最初は落ち葉が分厚く積り怪しい感じだが、すぐに快適な尾根道になる。
アップダウンもそれほどなく、道も他に選択肢がなく、写真に撮りたくなるような展望も紅葉もない。
気がつくと長い時間何も考えず、ただ歩いていた。
こういう時間は大事だ。
まるで座禅を組んでいるようだ。

立石山は単なる通過点。
その先徐々に道は悪くなる。

急坂を登って555m峰へ。
ここは眺めがいい。
そこから急坂を下り、しばらくすると再び急坂を登って長者山に着く。
誰もいないが、ここからの展望はなかなかのものだ。

この先さらに道は怪しくなり、人通りもない。
こういう時オレゴン450TCは心強い。
道が間違っていないという確証が持てる。

612mピークを過ぎ、ますます怪しい道を下る。
湯坂峠まで行きたいところだが、今日は途中で左に電力会社の巡視路を下る。
これがとんでもない急坂で、場所によっては普通に歩けず、腰を降ろしてずりずりと滑り下りる。

やがて廃車道に出るのだが、ここがすごい。
廃車道というと石や枝がごろごろしているようなイメージだが、ここは完全に森になっている。
そこになぜかガードレールがあるのだ。
完全に木で塞がれて斜面を回り道しなければならない個所もある。

ようやく普通の道に出て、そこから狩留家駅まで歩いた。
正面、北側には白木山、東には高鉢山。
のどかで歩いていて気持ちいいところだ。

2時8分の汽車に乗り、3時半帰宅。
帰宅後練習。
ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」が難しい。

<広島市の山を歩く>
今回は「広島市の山を歩く」を参考に歩いた。
これは田部さんという方が一人で書いた本なのだが、よくこれだけの山、ルートを登り、それを詳細に記録したものだと感心する。
山の達人、というよりは仙人に近い。
初級、中級、上級とあるが、この本で上級は道がないということを意味する。
なので上級マークのルートには行かないようにしている。
一般の方は初級だけにしておいた方が無難だ。
中級にも、どこが道だか判然としない個所や、今回のようにまともに下れないほどの急坂があったりする。

11月20日
ラフマニノフ パガニーニの主題による狂詩曲
ピアノ ウィリアム・カペル
フリッツ・ライナー指揮 フィラデルフィア・ロビン・フッド・デル管弦楽団 1951年
このオーケストラはどうやら実質的にはフィラデルフィア管弦楽団のようだ。
オーケストラ全体としてレベルが非常に高く、寄せ集めオーケストラとは考えられない。
クラリネットの技術も相当なものだ。
この曲は、自分のパートを演奏するだけでも大変なのだが、それ以上にソリストや周りと合わせるのに神経を使う難曲である。
第18変奏の甘美なメロディが有名だが、全体としては悪魔的な曲だ。
カぺルのピアノも人間業とは思えないテクニックで、こちらも悪魔的。
聴いていてゾクゾクする名曲だ。

宗箇山・高峠山

標高
宗箇山 356m
高峠山 237m

今日はSさん、Fさんを宗箇山へご案内。
二人とも11時過ぎまでレッスンがあるとのことで、三滝駅を出発したのは12時頃となった。
私は9時から2時間練習してから出発した。
まず三滝寺の紅葉を楽しむ。
ちょうど見頃で、土曜日ということもあり人が多い。
しかし登山道に入ると急に静かになり、山深い感じになる。
このあたりは竹が多い。
しばらく登って尾根に出る。
快適な尾根道だ。
数日前の予報では降水確率40%だったが、絶好の登山日和となった。
日差しが暑いぐらいだ。
宗箇山山頂は多くの人で賑わっていた。
眺めはいいのだが、逆光で霞んで写真になりにくいのが残念。
しばらく眺めを楽しみ、来た道を引き返す。
尾根道を直進し、高峠山へ。
こちらは広島市街など驚くほどの絶景!
眺めを堪能した。
下山は三滝少年自然の家を経由。
アスレチックの橋を渡ると立派な建物があり、そこから車道を下って三滝駅へ。
広島市中心部の近くにこれだけ奥深さを感じさせる山があるというのはすばらしい。
宗箇山からの展望もいいが、高峠山からの眺めは感動的だ。
こちらは訪れる人が少ないが、一見の価値はある。
夜景もきっと美しいだろう。

11月19日
10月14日にバージョン3が出たので、NEX-5のファームウェアをアップデートした。
ソフトキーの機能を選択できるようになり、大分使いやすくなった。
プログラムをダウンロードし、カメラとパソコンをUSB接続するだけで自分のカメラの欠陥が直ったり使いやすくなったりする。

「ロマンティシズムの源流を訪ねて」本番。
ソリストのアンコールというのはいい。
純粋に音楽を楽しめる。
演奏中も楽しんではいるのだが、神経がぴりっとした仕事モードになっているので100%という訳にはいかない。
今日は川島基さんのピアノでプーランクの即興曲を聴いたが、なかなかいい曲だった。
柔らかい音色が自在色を変え、プーランク独特の魅力をよく表現した名演であった。

11月18日
リハーサル3日目、明日本番。

やっと歯の治療が終わった。
銀歯が折れて翌日に歯医者に行き、それから歯と歯茎の間の歯石を4回に分けて取るなど何度も通ったが、おかげでいい状態になった。

18時37分出発、5.27km。
足が全体的にオーバートレーニング、特に足の裏に危険を感じたため5kmだけにしておいた。
ペースは1km5分15秒ぐらい。
休んで回復するしかない。

11月17日
リハーサル2日目。
午後はメンデルスゾーンのピアノ協奏曲第2番の合わせ。
ピアノは川島基さん。
勢いとテクニックのあるピアニストである。

16時31分出発、11.05km、山川。
いい時間に出発できた。
自宅周辺はどの山も紅葉が見頃。
その紅葉が夕日に照らされて黄金色に輝いている。
蓮花寺山、日浦山、呉娑々宇山、鉾取山、どれも今すぐ登りたくなる色合いだ。
こんな山々に囲まれていいところに住んでいるなとつくづく思う。
足に疲労感があるが、今日山川トレーニングをしないとマラソンにいつまで経っても対応できないと思い川に下った。
予想以上に足が重く、まるでフルマラソンの終盤。
確かに負荷の大きいトレーニングではあるが、タイムが遅すぎる。
もっと鍛えていかないと。

購入者の声
<B♭クラリネット用ピンクゴールドをご購入の方より>
吹いてみて音の響きがよくとても吹きやすかったです!!
本当にありがとうございました!!

11月16日
倉岳山・高畑山のページができました。
http://cltakao.web.fc2.com/101113kuratakeyama.html

「ロマンティシズムの源流を訪ねて」リハーサル初日。
ウェーバーの「魔弾の射手」序曲、メンデルスゾーンの交響曲第5番「宗教改革」を練習した。

16時44分出発、6.12km、山。
久しぶりに走ったらどの山もすっかり紅葉が見頃だ。
このあたりの山は植林がなく、落葉広葉樹で覆われていてどれも美しい。
これで晴れていれば完璧だ。
次の土日はどの山に登ろうか。
ちなみに宮島は紅葉谷の紅葉は美しいが、登山すると常緑広葉樹が多く紅葉はあまり楽しめない。
香川県の山もその傾向がある。
気温が高いほど常緑広葉樹が増えるようだ。

11月15日
午前中練習、レッスン、午後新幹線で広島に移動。
移動中に写真の整理をしようと思っていたのだが、倉岳山・高畑山の一次選考と二次選考ができただけだった。
途中強い睡魔に襲われ、珍しく1時間ほど寝てしまったのだ。
それに新幹線で何と昼食と夕食の2食を済ませてしまったということもある。
それにしても写真選考は時間がかかる。
私は写真を大量に撮り、その中から最も魅力のあるものを選ぶという作業をしないといい作品にはならないと思っている。
似たような2枚の写真を交互に見ながら、一体どちらを残すべきか悩むことも多い。
最近は写っている山の名前を地図で調べることも多く、それにもかなり時間を取られる。

購入者の声
<ヴィルシャー40Bをご購入の方より>
昨日マウスピースが届き、早速家で吹いてみました。
まず、息がとても楽に入りとっても吹きやすいです。
音色は深くてまろやかでレガートがかけやすく、そしてタンギングがとてもしやすいです♪
今週末、来週と本番が2回ありますので早速デビューです。
我が家の部屋で吹いてこんなにゴキゲンになってしまうのですから、ホールで吹くのが今からとても楽しみです。
今回は20本の中から選んで頂いたということで、とても嬉しく思っております。
とてもいいマウスピースで本当に気に入りました!
高尾先生には、以前にもたるとベルも選んで頂き、そのどれもがとても素晴らしく本当に感謝しています。
今回もお忙しいところ選定して頂きありがとうございました。
楽器を吹くのがますます楽しくなりました♪
今後とも是非よろしくお願いいたします。
高尾先生の益々のご活躍をお祈りしております。

11月14日
高水三山のページができました。
http://cltakao.web.fc2.com/101110takamizusanzan.html

横浜美術館でドガ展を見てきた。
余談だがDegasは本当はドガではなくドゥガが近い。
ドガは踊り子の絵で知られているが、実際には競馬、肖像画、裸婦など多彩な絵を描いている。
また、かなり念入りにスケッチをしてから描いていたということも分かるように展示されている。
名作は多いが、何といってもエトワールだ。
暗い舞台に白く浮かび上がるまるで妖精のようなエトワール。
あまりの美しさに思わず涙ぐんでしまった。
帰りにこの絵のポスターを買ったのだが、本物の持つ人の心を揺り動かすような魅力はない。
8万5千円で売っていた絵も同様。
全体の暗さ、深さとそこから浮かび上がるエトワールの浮き立つような白さ、輝きが失われ、平板になってしまっている。
まるで生演奏とCDの違いのようだ。
この絵はぜひ本物を見て欲しい。

11月13日
倉岳山・高畑山

標高
倉岳山 990m
高畑山 982m

山梨県って意外と近い。
高尾駅から17分で上野原だが、ここはすでに山梨県だ。
ちなみにその手前の相模湖、藤野は神奈川県だ。
高尾山の先、城山、景信山、陣馬山の心地よい尾根歩きは東京都と神奈川県の県境なのだ。

高尾駅から25分で梁川駅。
梁川駅8時50分出発。
倉岳山は駅から登って駅に降りられる便利な山だ。
このあたりでは最も人気があるとのことだったので、土曜日で相当人がいるかと思ったらそうでもない。
数組と数人を追い抜くとすっかりと静かになった。

関東の山の紅葉も今日が見納め。
まるで雪のように風もないのに降りしきる。

道標はしっかりとしている。
立野峠を左折、急坂を登り倉岳山山頂へ。
山頂にはおじさんが一人いただけ。
今日は黄砂で霞んでいる上に曇り空で見えないかと思ったが、富士山が見事に見えた。
逆方向は木で写真になりにくい。

穴路峠に下る。
ここを右折しそのまま鳥沢駅に下ってもいいのだが、全く登り足りないので高畑山を目指す。
ガイドブックにはこちらの方が静かな山だと書かれてあったが、意外と人がいた。

一登りで天神山。
ここからは扇山、百蔵山方面の眺めがいい。

高畑山からも富士山の眺めが見事だ。
ここは大勢の人がいた。

高畑山から北に下る。
最初のうち急坂に落ち葉が分厚く積り、その下の小石でずるっと滑りそうになる。
しばらく下って穴路峠からの道と合流し、さらに下る。
車道になってすぐ左手にある小篠貯水池からの眺めが見事だ。
北には扇山、南には高畑山、倉岳山が見える。
紅葉もすばらしい。
桂川からの眺めも絶景である。

<達成感>
高畑山から下り始めて数分でおじさんに声をかけられた。
「あと3分?」
「5,6分ですかね。」
「やったー!もうすぐだー!」
この人はこの山でこんなに達成感を得られるんだ。
羨ましい。
私は高低差1000mを超えてもあまり達成感がない。
2000mぐらい登ればきっと達成感を味わえるだろう。

購入者の声
<B♭クラリネット用ピンクゴールドをご購入の方より>
第一印象ですが、「良い響きが増幅される」です。
私は長年皮製のリガチャーを好んで使用していました。
正確に言うと、好んでいるというより、金属が苦手だったと言えます。
金属のリガチャーはどうにも華やかに、賑やかになりすぎる。
いらない響きまでも増幅されているような気がしていました。
ですので、多少響きは抑えられても皮製を使用していました。
しかしこのリガチャーはよく響く。だけども嫌な響きは出てこない。
そんなリガチャーだと感じました。
これは奏者の感想ですが、一番変化があったのは周りの反応でした。
クラリネットパートはもちろん、他のパートからも「良い響きだね」と言われました。
いわゆる遠鳴りとも少し違うかもしれませんが今まで皮製リガチャーで抑えていた響き、それも良い部分が出たことによって周りが感じる音にも変化が出たようです。
マウスピースに続きとても良い出会いになりました。
本当にありがとうございました。

11月12日
シベリウス 交響曲第5番、第番
バーンスタイン指揮 ウィーン・フィル 1987年、1988年
非常に完成度が高く、熱気のこもった名演だと思う。
両方とも内容が濃く、強く訴えるものがある名曲だ。
厳しい自然、嵐、雪、そこで生きる人々の心情が表現されているように聴こえる。
5番は混沌と明快、暗さと明るさが激しく対立する。
暗く混沌とした場面から明るく明快な場面に至るあたりは特に感動的だ。
7番にえらく書き込みがしてあるのが気になっていたのだが、今日やっと思い出した。
20年ほど前アマチュアオーケストラを指導した時に勉強したのだ。
聴いていて体が自然に動いて指揮をする。
頭よりも体が覚えていた。
当時は3つのアマチュアオーケストラを指導していてよく指揮をしていた。
指揮者の視点から勉強した曲も数多い。
オーケストラ奏者にとって指揮者の視点を持つというのは非常に重要なことだと思うが、当時の勉強が今でも大いに役立っている。

今日はマウスピース4本で練習した。
M30トラディショナル2本、B40ライヤー、ヴィルシャー40B。
M30のうち1本は厚いリード用、1本は薄いリード用である。
最近薄いリード用のM30でも薄いリードをB40ライヤーで吹いているのだが、大体の場合厚すぎる。
M35、もしくはB35ライヤーなど中間が必要だ。
リードがたくさん使えるのはいいことなのだが、きつい仕掛けで吹いていると体への負荷が高く練習時間が短くなってしまう。
40Bは非常に魅力のあるマウスピースなのだが、B40ライヤーよりもさらにリードを薄くしなければならない。
現在はヴァンドレンのトラディショナル(青箱)を使用しているので、40Bに合うようなリードは滅多にない。
3番を買う必要がある。
40Bの問題点は値段の高さだ。
マウスピースは消耗品で、定期的に交換しなければならない。
交換しにくい値段では困るのだ。

購入者の声
<M30トラディショナルをご購入の方より>
さっそく吹いてみたところ、息の入りがよく、今までのような音のムラがなくて大変
うれしいです。
音色が良くなり練習するのが楽しいほどです。
今月末の定期演奏会に向けてこのマウスピースとともに頑張ります。
また次購入するときも選定をお願いしたいです。
ほんとうにありがとうございました。

11月11日
石森管楽器でヴィルシャーの40Bを選定。
今回はとても待遇がよい。
地下のホールに案内され、20本出してもらった。
値段も20412円と前回より安くなった。
当り外れははっきりしている。
40B特有の何とも魅力のある音色はぜひ欲しい。
かといって効率の悪いマウスピースでは困る。
今回はとびきりいい2本を購入、そのうち1本は自分用。
最近M30を2本と、特に薄いリード用にB40ライヤーの合計3本を使っている。
比較してみると手持ちのB40ライヤーよりもずっといい。
値段は高いが、確かに価値はある。
リードはB40ライヤーもしくはB40と同じぐらい。
B40ライヤーからの乗り換えもスムーズだと思う。

11月10日
高水三山

高水山 759m
岩茸石山 793m
惣岳山 756m

最近の天気の良さというのは、一体どうなっているのだろうと思うほどだ。
今日は霞も取れ、絶好の登山日和となった。
行きの電車からも富士山がきれいに見えた。
この山は駅から登って駅に降りるアクセスの楽な縦走路ということもあり、平日にしては人が多い。
軍畑駅から車道を北上し、平溝橋のところを左に入る。
高源寺の先を右に入りしばらく登ると砂防ダムのところから登山道になる。
しばらくは植林の中のよく整備された道を登る。
高水山山頂手前に常福院があり、このあたりの紅葉が見事だ。
高水山から岩茸石山に向かう縦走路からは時折北側、秩父の山々が見える。
岩茸石山からは東から北を経て西に至る大展望が広がっていた。
特に西北西方向、間近にどっしりと聳える川苔山が見事だった。
惣岳山手前からの西側の眺めもすばらしい。
惣岳山山頂には神社があるが、山頂からの展望はない。
静かな空間で心が安らぐ。
ここから尾根道を御嶽駅に下る。
思った以上の紅葉、思った以上の展望に大満足の山旅となった。
三つのピークを超えるため、満足度も大きい。

11月9日
数日中にヴィルシャーのマウスピースを選定することができます。
ご希望の方はご連絡ください。

上記の件で問い合わせが多数ありました。
ヴィルシャーでは40Bが特にいいと思います。
40BはヴァンドレンのB40に近いマウスピースで、B40の音色が好きなのだけど、詰まるし外れが多くて困っているという人にぴったりです。
そうでなければ、基本的にはM30トラディショナルをお勧めします。
http://www.ishimori-co.com/index.php/product/list_product/194/147/196
価格は2万1千円台と選定料3000円、送料500円です。

メンデルスゾーン作曲 ピアノ協奏曲第2番
マレイ・ペライア(ピアノ)
マリナー指揮 アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ
定期演奏会とは別に文化庁の助成を受けてディスカバリーシリーズ、現在は「ロマンティシズムの源流を訪ねて」を行うことの意味は、定期演奏会などの通常の演奏会では取り上げられる機会の少ない隠れた名曲を発掘して皆さん聴いていただくことだが、11月19日本番の今回は私自身非常に意義深いと感じている。
上記の曲と同じメンデルスゾーン作曲の交響曲第5番「宗教改革」、この2曲は私自身初めて演奏するのだ。
しかも聴いてみると両方ともなかなかの名曲で、なぜこの曲をこれまで演奏したことがなかったのかと思ってしまう。
ペライアのピアノが見事だ。
速いパッセージの粒立ちや弱音の官能的な表現がすばらしい。
1974年の録音で、20代の勢いが感じられる。
オーケストレーションは管楽器が弦楽器のおまけ的扱いだが、ショパンなどはオーケストラ自体がおまけ的扱いなのでこれはこれでよしとしよう。

真冬に顔が寒くて寝られないということがあるのだが、エアコンは風があるし乾燥するので使いたくない。
電気ストーブを使っていたが、眩しいし危険だ。
という訳でこの小さなオイルヒーターを買ってみた。
暖まるのには時間がかかるが、じんわりとした暖かさがなかなかいい感じだ。
これをメインで使いたい方はもっと大きいものを購入してください。

11月8日
17時6分出発、10.09km。
最近はすっかり登山がメインの趣味になってしまい、山ばかり登っていてどれだけフルマラソンで走れるかというのがテーマになってしまっている。
登山は負荷が大きく、特に着地の衝撃によるダメージが大きい。
以前登山とランニングを連続して行っていて右足踵裏側を痛めて1週間ぐらい走れなかったことがあるので、登山の前日と翌日はランニングを休むようにしている。
昨日は休んだのだが、一昨日の登山の疲労がまだ足に残っている。
太腿の筋肉にも疲労感があるし、膝や足裏も若干怪しい感じだ。
登山とランニングは鍛えるところも同じ、痛めるところも同じ。
両方やるならやり方に気をつけなければならない。
最近はよく晴れて気温も高く心地よいが、徐々に霞んできた。
あまり走っておらず、太腿に疲労感がある割には4分50秒台が2本とまあまあといったところ。

購入者の声
<M30トラディショナルをご購入の方より>
早速吹いたところ、抵抗感があり、とても良い感じで吹けました。
上手くなったのかしら・・・なんて思ったりして。
本当に素敵なマウスピースを送っていただきありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

11月7日
三頭山のページができました。
http://cltakao.web.fc2.com/101106mitousan.html

山形県産ラ・フランスが4個350円。
安くて美味い!
はまってます。
広島では1個198円。
産地から遠いので仕方がないか。

購入者の声
<M30トラディショナルとB♭クラリネット用ピンクゴールドをご購入の方より>
マウスピース、クリアーな音が出て、とても満足しました。
リガチャーの方は、取り付け方にちょっと不安があるので、同じ楽団で、使っている人にアドバイスをもらいながら、使用したいと思います。
ありがとうございました。

11月6日
三頭山

標高1531m

5時30分起床、7時10分出発。
西武線を乗り継ぎ、拝島からホリデー快速で武蔵五日市駅8時48分着。
9時の数馬行きバスに乗ろうとしたら長蛇の列。
快晴、紅葉は見頃、土曜日。
混雑する条件は整っている。
列に並んでいたら臨時バス乗り場に案内された。
1台では足りないのだ。
本来9時0分発のバスに乗り、数馬で都民の森行きに乗り換えるのだが、運のいいことにこの臨時バスは直接都民の森に行ってくれた。
途中自転車で坂道を延々と登る人たちを追い抜いた。
標高990mの都民の森まで行くとしたらかなりの負荷だ。

都民の森には多くの施設や探索の道が整備されている。
鞘口峠で左折、三頭山へ。
紅葉がすばらしい。
朝家を出た時は寒かったのだが、山に来るとむしろ暖かい。
標高1000mでは地上より6度、1500mで9度下がるはずなのだが、雲一つない青空でこの季節にしては日差しが強く感じる。
風もほとんどない。

この山はどちらかというとブナ林などの原生林を楽しむ山だ。
山頂からの富士山、大岳山、雲取山などの眺めはすばらしかったが、360度というわけではない。
木々の間から見える眺めもなかなかなものだが、残念ながら写真にならない。

山頂からはヌカザス山、イヨ山経由で奥多摩湖に下った。
このコースは意外とアップダウンがあり距離も長いので、不安な方は都民の森に周回して下ってください。
ただ、このコースの紅葉はこれまでに経験したことがないほどの絶景であった。
条件は最高だった。
紅葉は光が命。
今日は曇ったのはほんの数分だけで、あとはずっと晴れていた。
下りはずっと北上したので、逆光あるいは斜光になり紅葉が光り輝く。
しかもどこまで下ってもすばらしい紅葉なのだ。

ようやく植林の森となり、さらに下って道路に降りる。
ここを右へ。
この道路は休日に飛ばしに来ているバイクや車が多く、歩道はなく、とても怖い。
いつも思うのだが、条件のいい日に危険個所のない山を歩くことは、一般の道路を歩くよりもはるかに安全だ。
地図ではドラム缶橋に行けるように書いてあるのだが、道がない。
しばらく探して怪しい踏み跡のような急坂を見つけた。
これを下るのか?
その前に小さく紙が貼ってあり、250m先に下る道があるとのこと。
分かりにくいなあ。
バスの時間が迫っていたので、急いでドラム缶橋を渡る。
揺れの楽しい橋で眺めもすばらしい。

小河内神社バス停からバスに30分乗り奥多摩駅へ。
電車を乗り継ぎ帰宅。
帰宅後練習。

延々と続く原生林、奥多摩湖へ下る道は圧巻だった。
武蔵五日市駅から都民の森までバスで1時間以上かかる。
遠いのが難点だが、紅葉の季節には特にお勧めの山である。

11月5日
朝起きたら腹筋が痛い。
一昨日の登山?
しばらく考えて分かった。
昨日のマウスピース選定だ。
全てのマウスピースにグリスを塗ることもあるが、かなり時間がかかる。
昨日は何とか大丈夫そうだったのでそのまま選定した。
時々きつめのマウスピースがあり、力を入れて楽器に入れるということを繰り返した。
そのせいだ。

ロマンティシズムと定期の両方を丁寧にさらっても1時間半しかかからない。
こういう時は難易度の高い曲を練習することにしている。
それが名曲でやりがいがあればさらによい。
そうだ、メシアンをさらおう。
「世の終わりのための四重奏曲」だ。
20世紀を代表する傑作である。
この曲のタイトルについては、いつも考えさせられる。
フランス語ではfin du temps。
tempsは時を意味する。
「ある時天使が舞い降りてこう告げた。ここが時の終わりです。」
確かに時がなければ宇宙は存在しない。
そんな時が来るのだろうか。
時の終わりは存在するのか?
自分が数億年も生きるとは考えられない。
数億年後の地球は一体どうなっているのか?
その時人類は存在しているのか?

留学中メシアンと会ったことがある。
奥さんのクラスの発表会でこの曲が演奏された。
学生と卒業生による演奏で、それはひどかったがメシアンは大喜びだった。
すでにかなりの高齢であった。

以前クラシカジャパンで録画したメシアンのマスタークラスは私の宝物だ。
彼は和音を聴くと色が見えると言っている。
こういった現象は稀に存在するようだ。
彼は出版されている自作にいまだに音の間違いがあると言って怒っている。
間違った音を弾き、「この音じゃ色が違うんだ!」
正しい和音を聴くと、確かにそうだと私も思う。

最近気に入っているCoiumbiaのズボン、これは冬用で暖かい。
登山用だが、性能がいいので普段履いても快適だ。
ストレッチ性がある上に立体裁断で非常に動きやすく、速乾性にも優れ、撥水性もある。

風景写真に不可欠なPLフィルターに画期的な新商品が出た。
何とほとんど暗くならないのだ!
これはすごい!
私は山ではライトアンドファースト、軽い荷物を持って素早く歩くスタイルだ。
一か所に留まり、三脚にカメラを固定し、じっくりと機会を待ち、というスタイルではない。
これならシャッタースピードを気にすることなく、ずっとレンズにつけっぱなしでいいのだ。
先日撮ってみたが、紅葉が非常に鮮やかに写る。

11月4日
アクタスでマウスピース選定。
今日はM30トラディショナル、M30ライヤー、B40ライヤーを吹いた。
M30トラディショナルは本数が多かったため、若干多めに選定しました。
ご希望の方はご連絡ください。

11月3日
丸山

標高
芦ヶ久保駅 309m
丸山 960m

芦ヶ久保駅9時15分出発、金昌寺バス停13時0分到着、所要時間3時間45分。
パラグライダー基地で10分休憩、丸山山頂で25分休憩、歩行時間3時間10分。
(「埼玉県の山」には4時間45分とあります。一般の方はこちらを参照してください。)

今回は「埼玉県の山」で紹介されている通り、丸山から金昌寺へのコースを下った。
このコースはロングコースであることと、途中から道と川とが一体になり滑りやすくなり危険な個所もあるため、一般の方は芦ヶ久保駅へ下ることをお勧めします。

5時50分起床。
何とすでに明るい!
こちらは5時頃には暗くなり何とも暗い気分になってしまうが、明るくなるのも早いのだ。
6時45分出発。
東久留米駅からは富士山が見事に見えた。
8時15分西武秩父駅到着。
西武秩父駅からお花畑駅に歩いて乗り換えようとすると、駅が混雑して大勢が駅員と揉めている。
しばらくして秩父鉄道が止まっているということが分かった。
放送も何もないから何が起こっているのかまるで分からない。
仕方がないので西武秩父駅に引き返す。
今日は三峰口駅から秩父御岳山に登ろうと思っていたのだが、計画が台無しである。
三峰口行きのバスは9時10分発。
すでに大勢が並んでいる。
迷った末、芦ヶ久保駅まで戻り丸山に登ることにした。
9時発の飯能行きに乗り、9時10分芦ヶ久保駅到着。
準備をして9時15分出発。

素晴らしい晴天で、紅葉が美しい。
今日は何もかもが美しい。
「埼玉県の山」にはあずまやのピークと紹介されている個所にはパラグライダーの基地があり、ここからの眺めが感動的だ。
遠くの筑波山がきれいに見えた。
東京スカイツリーまで見えたのには驚いた。

丸山山頂のコンクリート製の展望台は味気ないが、言葉を失うほどの絶景が広がっている。

しばらく眺めを堪能し、金昌寺方面に向かう。
道はよく整備され、立派な道標が何か所も設置されていてGPSの出番がないほどだ。
にも関わらずこのルートでは誰とも合わなかった。
静かな山を楽しみながら下る。
紅葉が美しい。

あまりにもよく整備された道や道標にすっかり安心しきっていたのだが、徐々に道は悪くなってきた。
途中で道は川となり、その状態は延々と続いた。
土は流され、滑りやすい濡れた石がごろごろと転がっている歩きにくい道だ。
危険なのは、途中で道と川が分かれた時、川を下ってしまう可能性があることだ。
このあたりは十分に注意する必要がある。

途中で道が分かれた。
片方は明らかに脇道だ。
川と一体になった本来の道が歩きにくいために一段高いところを通ったのだろう。
本来の道と思える方を下ると、ん?これ、道?
岩の斜面を横切るようになっている。
しかも岩は濡れている。
これは危険だ。
しかし道はその先にある。
ゆっくり慎重に歩いたつもりだったが、足が滑り右肘を打ってしまった。
登山中転ぶことはあると思っていた方がいい。
長袖、長ズボン、それに手袋もしておいた方がいい。
肌を露出した状態で転ぶとかなりの怪我になる恐れがある。

最後の最後で道を間違った。
重要なところに道標がないのだ。
木に赤いテープが巻きつけてあったのだが、赤いテープでは意味がよく分からない。
そこから左に行く道は、細い上に草に覆われとても本来の道には見えなかった。
道を間違ったといっても、金昌寺から数十メートル東側を下っただけなのだが、ちょっと悔しい。
金昌寺バス停からのバスは本数が少ないので事前に調べておこう。

帰りの西武線から入間航空祭が見えた。
戦闘機が編隊を組み、垂直に上昇してくるっと回転した。

受動喫煙で死亡、年間6800人
http://www.asahi.com/national/update/0928/TKY201009280349.html
喫煙による経済損失、年7兆円超
http://matinoakari.net/news/item_41798.html
http://kokueki.sakura.ne.jp/banner/kinnen/lost.htm

11月2日
新幹線で東京に移動。
途中伊吹山が左手に見えた。
これまで長年にわたって見てきたが、登ってから見ると全く印象が違う。
特に登った南斜面が見えるから感慨もひとしおだ。
富士山も雲一つなくきれいに見えた。
南側は上部が僅かに冠雪しているだけで珍しい図だ。

西武線に乗り、座った瞬間に煙たさを感じた。
隣のおじさんだ。
東京の私鉄には喫煙所はないはずだが、この人は何分前にどこで吸ってきたのだ?
煙くて仕方がない。
肺が苦しく気分が悪い。
一度この状態になると、1時間半は後遺症が残る。
値上げをしても何の効果もない。
結局年間少なく見積もっても6800人は殺しているこの人殺したちは、自分たちの存在自体が社会の害だという意識もなく周りに迷惑をかけ続けている。
煙草は麻薬と同じ扱いにするしかない。
煙草による税収は2兆円、社会的損失は7兆円と試算されている。
禁止すれば世の中は今よりずっとよくなるのだ。

11月1日
気が付いたら11月。

マーラーの交響曲第5番と第9番、バーンスタイン指揮ウィーン・フィルのリハーサルと本番は、クラシカ・ジャパンで最初はビデオテープに、次はDVDと何度も録画して見たのだが、今回NHKで放送されたので、今度はブルーレイディスクに焼くために録画した。
そのうち今日は5番のリハーサルを久しぶりに見たのだが、やはりすごい。
これほど全身全霊で指揮する指揮者、これほどマーラーと一体になっている指揮者、これほどマーラーについて研究しつくしている指揮者は他に見たことがない。
ウィーン・フィルはリハーサルは結構ボロボロ。
日本では定期演奏会でもリハーサルは3日間。
恐らくそれよりもずっと長い期間なのであれぐらいから始めて大丈夫なのだろう。
日本では完成した状態でリハーサル初日を迎えないと間に合わない。

「第11回現代日本オーケストラの夕べ」本番。
糀場登美子さんの広島レクイエムは弦楽合奏のための曲。
深刻だが、非常に美しい名曲だ。
北爪道夫さんのチェロ協奏曲もなかなかの名曲。
マーティンのソロが素晴らしかった。
佐村河内さんの管弦楽のためのヒロシマはかなりの難曲である。
感性はマーラーに近いと思うが、マーラーが明るさと暗さを併せ持つのに対して彼の曲は全体に暗く重い。
これは彼の置かれている状況がそうさせるのだろう。
以前演奏した曲よりも、より様々な作曲家から学んだ音楽、和声などが自分の中で消化され、自分の想いを伝える手段として確立された感じがする。
独学で学んだとのことだが、彼のオーケストレーションなどの技術は相当に高い。

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