2010年9月分

9月30日
好日山荘池袋店が西口の東京芸術劇場の向かいに移転し、今日からオープン記念セールで10%オフというので行ってみた。
増床したとのことで品揃えが膨大で非常に楽しい。
貰った葉書でいちばん興味があったのは完全防水のリュック。
山で雨が降り出すと、リュックを降ろし、中からリュックカバーを取りだし、リュックに被せ、固定し、ととても面倒なのだ。
最初から防水ならその手間が省ける。
しかし実際に見てみると、リュックの中に完全防水の袋が入っているという仕組み。
その袋を開けたりするのに手間がかかり、リュックカバーよりも面倒。
しかも重い上に中も狭い。
私はリュック自体を防水して、同じ使い勝手で使いたいのだ。
登山用のズボンはどれも色もデザインも悪い。
ようやく納得できるものに出会ったのはこの7月だ。
Columbiaのズボンは、機能も当然いいのだが、色やデザインもいい。
真夏用に薄く涼しく丈夫に作ってあるものを2つ購入し、交代で使っていた。
そのズボンは真夏用なので、そろそろ春秋用が必要。
いろいろと探した結果、やはりColumbiaのズボンが色、デザインともすばらしい。
他のメーカーも見習って欲しいものだ。
現在上着はミズノのドライベクターやパタゴニアの同様の性能のものを着ているが、これも真夏対応。
探した結果、やはりミズノのブレスサーモが質、色、デザイン、機能、全ての面で優れている。
ブレスサーモは非常に素晴らしいので、全身ブレスサーモにしたらどうかとも思うのだが、残念ながらズボンが駄目だ。
色も、デザインもである。
それと、私には丈が短い。
上半身はMで丁度いいのだが。

9月29日
購入者の声
<中古のM30トラディショナルをご購入の方より>
先日選定していただいたM30ライヤーと同じくらいに反応が良く、しかも音色もいいということで感動しました。とくに高音域でのppの発音が楽で、高いFくらいまで音色も損なわれないで吹けました。B40などつまりやすいマウスピースではあり得ない状態だと思いました。
高尾先生には何度もマウスピースを選んでいただき、いつも素直に息が入るものを選んでくださって嬉しいです。そのような中で今回のマウスピースはかなり長い期間使っていきそうな気がします。先月選定していただいたM30ライヤーと併用しながら使っていきたいと思います。ありがとうございました。

9月28日
東京スカイツリーのページができました。
http://cltakao.web.fc2.com/100920skytree.html

午前中リガチャー制作。
最近芸大の1つ下の後輩、都響首席奏者M君が私のリガチャーを使ってくれている。
彼のマウスピースはヴィルシャーなのでヴァンドレンよりも若干上部が狭く、今回もマウスピースを預かってオーダーメイドで制作した。
http://www.ishimori-co.com/index.php/product/list_product/194/147/196#408
私も吹いてみたが、B40と似ているが、B40よりも明らかにいいマウスピースだと思う。
ただ、指導したアマチュアの方は、体力に対してマウスピースの開きが大きすぎ、音がポニョポニョするなどの悪影響が出ていた。
B40は極端に当りの少ないマウスピースだが、それに比べると選定するのに2,3本あれば十分という感じがする。
私自身は今のところM30が気に入っているのでヴィルシャーにする気はない。
ただ、新製品のWSというのは一度試しに吹いてみたい。

東京マラソン財団事務局からメールが来た。
今回は33万人以上の応募があり、フルマラソンの倍率は9.2倍だそうだ。
当選はまず無理だろう。
今から別のマラソンを探すべきか。
10月12日に抽選結果の発表がある。

オレゴン450TCが壊れた。
昨日新幹線でカシミール3Dでのコース作成ができ、それを転送しようとパソコンとオレゴンをUSB接続すると、電源が自動的に入り、10秒ほどで消えた。
その後、電池を入れ替えても、何度電源を入れても、同じように10秒で消える。
これは完全に初期不良だろう。
いいよねっとに電話し、先ほど宅急便で送った。
ようやくやりたいことができるようになりこれから楽しもうという時に壊れるとがっくりくる。
この製品は大丈夫なのか?
ちなみに、同じガーミンでも、ランニングなどで使っているフォアアスリート301は何年もの間毎日使用しているが、壊れる気配もない。
GPSのチップが高性能化した新モデルにも興味があるのだが、壊れるまではこれを使いたい。

今日のNHKのニュースによると、日本で1年間に受動喫煙で死亡する人は6800人と推定されるそうだ。
屋内であろうと屋外であろうと、人が近くにいる状況で喫煙する人間は殺人罪で逮捕されるべきだ。

17時48分出発、8.11km。
昼頃まで激しい雨だったが、午後からは晴れて雲の間から見える青空のグラデーションが美しかった。
夕方から再び曇り空。
南から入った湿った空気の影響でやや蒸し暑い。
昨日の広島日帰りの影響か疲労で速く走る気にならないが、後半加速し、ベストは4分39秒。

9月27日
昨日の中古マウスピースは両方とも売れました。

東久留米駅6時59分発の快速池袋行きはひどいラッシュだった。
お年寄りなら肺が潰れて死ぬんじゃないかと思うほど圧迫された。
ヨーロッパでは押されるのを嫌がる。
留学中パリで日本人の観光客が人を押して乗ろうとしたのを「押すな!」と怒鳴っていたのを思い出す。
乗客にもう満員だと言われて乗れなかったこともある。
これは当然の感覚だと思う。
今日は女性が駅員に、「もう一度押してください。乗れないと遅刻してしまうので。」と言っていた。
人を押しつぶしてでも乗ろうという感覚がどうかしている。
乗客を押す駅員がいるというのも信じられない。
私は滅多にラッシュの電車に乗ることがないので免疫がないのだろうが、よく毎日こんなことをしているなと思う。

今日は広島日帰り初体験。
現在新幹線で東京へ向かう途中。
午後文化庁公演のリハーサルがあった。
私は1週目は休みで、2,3週目に乗ることになっている。

新幹線往復8時間、移動時間合計12時間。
やっとガーミンとカシミール3Dをマスターした。
使い方が分かりワクワクしている。

9月26日
昨日のM30トラディショナルは売り切れました。

M30トラディショナルの中古マウスピースが2本あります。
1.3ヶ月使用 非常に楽 厚めのリードに対応 2000円
2.1ヶ月使用 太い音色 薄めのリードに対応 4000円
送料500円
ご希望の方はご連絡ください。
先着順でお送りします。

【送料無料!】SONY / PCM-D50

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価格:49,800円(税込、送料込)

MDが壊れてしまい、仕方なく数日前に購入。
以前見た雑誌やインターネットなどでは最も音質がいいという評価が定まっている。
触った感じも、他社のような安っぽさはなく持つ喜びを感じさせてくれる。
ただし他社の製品と比べると大きくて重い。
単3乾電池を4本使用する。
今日は自分の演奏を録音してみた。
22.05kHz 16bit 音が若干薄い感じがする。
96.00kHz 16bit まるでそこに自分がいるような臨場感がある。
96.00kHz 24bit 16bitよりもさらに太く存在感のある音質になる。
最大録音時間は内臓の4GBフラッシュメモリーでそれぞれ12時間50分、2時間55分、1時間55分。
別にメモリースティックを使うこともできる。
もちろん最高音質で録音したいが、24bitではCDにできないのが残念なところだ。
つまり、CDを遥かに上回る音質なのだ。

17時23分出発、8.32km。
朝から清々しい秋晴れで美しい青空が広がっていたが、午後から曇りだした。
出発時にはやや寒さを感じるが、走ってみると昨日よりは蒸し暑い。
昨日飛ばした疲れだろう、あまり速く走る気にならない。
ベストは4分44秒(150bpm)。
今日から10km走ろうと思っていたのだが、後半雨が降り出したため短めに切り上げた。

購入者の声
<B♭クラリネット用ピンクゴールドとM30トラディショナルをご購入の方より>
高音部よりも、低音部の方がまろやかになりました。
全体的にはひとつひとつの音の輪郭がはっきりした感じです。
これからはもっと練習をして、頂いたCDの音に少しでも近づけたらいいなと思います。
リガチャーはまるでアクセサリーをつけるようなウキウキする気持ちになります!
見た目もきれいですしね。
お忙しい中、ありがとうございました。
またよろしくお願い致します。

9月25日
クランポンでマウスピース選定と修理。
M30トラディショナルは2本余分に選定したが、すでに一人希望者がいるので残り1本。
M30ライヤーは数が少なかったが、1本いいものがあった。
これも希望者がいる。
B40ライヤーは注文分しか選定できなかった。
次回選定は11月初旬から中旬頃の予定。

mixiから今日はすぬさんの誕生日というメール。
すぬさんとは今年の2月に若くして亡くなった佐藤昌子さんのこと。
http://blog.livedoor.jp/akikofl/
mixiはこれから数十年かけて徹子の部屋みたいになっていくのだろうか。

17時59分出発、9.32km。
今日から半袖。
寒いが、走りだすと気持ちのいい汗がかける。
ランニングに最適の気温だ。
雨上がりで空気が澄み、夕焼けが美しい。
東京はいつもどんよりと曇っていて、こんな清々しい空は珍しい。
黒目川にはウォーキングやランニングをする人が多い。
今日は私もかなり飛ばしたが、二人追いつきそうな人がいた。
こんなに飛ばす人いたっけ?
涼しくなってみんな気持ちよく走っている。
記録を見ると、何と4分1秒(162bpm)!
本当?
後ろから誰かが迫ってきたので加速して振り切ったところだが、それほど全力では走っていないはずだが。
行きも折り返し地点で、「あれ?折り返しはこんなに近かったっけ?」と思った。
ランニングの快適さが夏とは全く違う。
折り返すと、東の空にはぞっとするほと黄色く丸く大きな月が怪しく光っていた。

購入者の声
<B40ライヤーをご購入の方より>
とても素直に楽に息が入ることに本当に驚きました!
このマウスピースは太い音が出ますね!前のとは大違いです。
苦手だった高音域でもキンキンしないやわらかい音が出るようになりました。
次の演奏会で使えるよう、練習していきたいです!
本当にありがとうございます。

<B♭クラリネット用ピンクゴールドとM30トラディショナルをご購入の方より>
リガチャー、マウスピース、CD届きました。ありがとうございます。
お忙しい中、選定していただきまして、ありがとうございます。
とても気持ち良く吹くことができましたし、使えるリードも増えました。
リガチャーとマウスピースの相性も抜群です。大切にします。
モーツアルトありがとうございました。深く暖かい演奏、心地よいです。たくさん聴いて勉強します。
また機会がありましたらよろしくお願いいたします。本当にありがとうございました。

9月24日
ベルリンに留学していた人の話によると、カラヤンはベルリン・フィルの金管楽器の音量を抑えることは一度もなかったそうだ。
それは、金管楽器がいくら頑張って吹いても弦楽器の音量を超えることがなかったからだそうな。
確かに、時代は違うが、広響指揮者のシェーファーさん(ベルリン・フィルの元ヴィオラ奏者)はヴィオラを弾くととてつもない音量が出る。
一人一人があれぐらい鳴ればきっとそうなるのだろう。

「トイレの神様」は危険な歌だ。
感情が制御不能になる。
外では聴かないようにしないと。

9月23日
ビックカメラ本店に行くと、10月発売だという。
9月10日発売のはずで、価格.comにはもうレビューがいくつもあるのだが。
ただしこのレンズが付属している下記のビデオカメラは発売されているとのことで触ってみた。
非常に巨大だ。
せっかく新しいマウントで開発したのに、他のメーカーの18−200mmと変わらない。
ただし格好よさはある。
画質やボケ味もすばらしい。

9月22日
昨日のM30ライヤーは売り切れました。
25日に再度選定しますが、選定するお店のM30ライヤーの数がかなり少ないので恐らく選定できないと思われます。
M30トラディショナル、B40ライヤーはその時に余分に選定することが可能ですので、ご希望の方はご連絡ください。

19時11分出発、6.81km。
昼間は真夏の暑さだったが、この時間は風も強く気温も下がってきた。
なぜか大したトレーニングもしていないのにひどい疲労感で速く走る気にならない。
後半は右足踵下にやや違和感があり、短い距離で引き上げた。

オレゴン450TCで苦労している。
本体をしばらく操作してみたのだが、やりたいことでまだできないことがある。
それを説明書をざっと読んで解決しようとしたのだが、上手くいかない。
附属の説明書は、特にパソコンで使うベースキャンプが読みにくい。
外で使ってみたが、GPSの感度が非常によく、電車内でも僅かな時間で現在位置を把握する。
(ただしその後見失うことはある。)
歩きながら使うと、地図の縮尺も自由自在、内臓の方位磁石により地図の向きがこまめに変わるのが感動的だ。
ベースキャンプをパソコンにインストールしたら、ランニングなどで使用している同じガーミン社のフォアアスリートと競合してしまい、フォアアスリートのトレーニングセンターというソフトを再インストールする羽目になってしまった。
完全な理解にはかなりの時間がかかりそうだ。

9月21日
M30ライヤーを余分に選定しました。
ご希望の方はご連絡ください。
マウスピース代金8568円、選定料は今回は2000円で結構です、送料500円、合計11068円です。
先着順でお送りします。

午前中は自宅でレッスン。
午後池袋に移動。
まずは行きつけの安い若貴という回転寿司屋。
ボタンエビは至福の記憶がいくつもある。
伊豆のペンションで食べた味、隠岐の島、札幌の海鮮丼。
この店にもボタンエビはあるのだが、それほどの感動はない。
今日は通常のボタンエビの他に、生ボタンエビというのがあった。
値段は倍。
わざわざ生と書いてあるということは、いつも出ているのは冷凍ということだ。
注文すると、お頭までついて出てきた。
これは美味い!
頭の中身もとろける味だ。
272円だがかなりお得である。
恐らく運よく遭遇できたのだろう。

ビックカメラでエコポイントの申請。
手続きが煩雑で商品券が届くまで2,3ヶ月とは、全く政府のやることはややこしくていけない。
どうせ受け取るお金は我々の払った税金なのだ。

パナソニックのエボルタという充電池と充電器を購入。
1600回充電できるそうだ。
とある本によるとこの製品はかなり長時間使用できるとのこと。
値段もかなり安くなっている。

三菱東京UFJ銀行の前を、2時58分頃通りかかった。
そういえば通帳を紛失してもう5年にもなる。
ずっと放置してインターネット上で出入金明細などを見ていたのだが、7月に楽器店に送ったリガチャー代がまだ振り込まれていない。
インターネットでは9月の時点では8月分までしか見ることができない。
ひょっとして7月中に振り込んでいただいたのかと思ったのだが、確認することができないのだ。
やはりこれは通帳を再発行してもらった方がいい。
咄嗟に入った。
再発行の手続きをし、ついでに当時の登録印鑑がかなり欠けてきたので現在主に使用しているものに変更をし、手数料1050円を支払った。
自宅に帰ってパソコンを鞄から出す時に、ふと「そういえばここにポケットがある。」と気がついた。
探ってみるとティッシュと、うわ!通帳が出てきた!
5年間も見つからなかったものが、再発行した日に見つかるとは!
多分再発行しなければ見つからなかったのだろう。
そういうものだ。

以前広響の海外公演の時、パスポートがどうしても見つからず、再発行した。
再発行に時間がかかったため事務局には待ってもらうことになってしまい、提出書類には反省文のようなものまであり、お金もかかるし大変だった。
さて、旅行の準備をしていたら、海外旅行用のドライヤーの袋から出てきた。
あれもショックだった。

眼科で検査してもらい、コンタクトを購入。
この歳になってもまだじわじわと視力が落ちている。
度数を1段階上げてもらった。
この先どうなるのか不安になる。

渋谷に移動し、アクタスでマウスピース選定。
M30トラディショナルは残念ながら注文数に対して1本少ない本数しか選定できなかった。
質は落としたくないので、25日に再度選定する。
M30ライヤーは余分に選定できた。

19時36分出発、8.14km。
若干蒸し暑い。
今日明日は夏、あさってから急に秋になるので、風邪を引かないように気をつけよう。
昨日飛ばした疲れが足にあり、4分50秒台が1本あるだけのゆっくりペースだった。

9月20日
東京芸術大学大学美術館でシャガール展を見る。
同時代の他の画家の作品も展示されていたが、訴えかけるものが全く違う。
シャガールは、その色を見ただけで幸せになれる。
妻を亡くした時に描いた「彼女を巡って」の深い悲しみ、再婚後の「日曜日」の幸福感など、その時の感情がじかに伝わってくる。
魔笛の舞台や衣装を製作した時の資料も興味深かった。
メトロポリタン歌劇場でルチア・ポップやヘルマン・プライと一緒に写っている写真が展示されていた。

その後芸大の裏を散策。
学生時代に何度か演奏したことがあるフランス料理店に行き、店長と25年ぶりに再開。
デザートのないコースを頼んだのだが、デザートを4種類もサービスしてもらった。
根津駅まで歩き、そこから押上に移動。
東京スカイツリーは写真にしてしまうとあまり大したことはないが、近くで見るとすごい迫力だ。
土台は三角で徐々に円形になるという非常に複雑な構造で、見る位置によって形が違う。
場所によっては傾いて見えるので、水平を取るのが難しい。
スカイツリーを撮影しながら西に移動し、雷門へ。
商店街は歩行困難なほどの混雑ぶり。
売っているものにはしかしほとんど興味がわかない。
一応浅草寺にもお参りした。

ショッカーによるクラリネット四重奏。
http://www.youtube.com/watch?v=r5uj-COElEk&feature=youtube_gdata_player

8時5分出発、9.09km。
2日休んで足が軽い。
ただ、東京は広島よりも蒸し暑い。
夜も広島では寒くて冬用の羽毛布団をかけて寝ていたが、こちらではまだ夏用布団でエアコンも必要だ。
その影響で心拍数は高い。
木曜日からは急に気温が下がるらしい。
夏はスピードが出ないし、黒目川は狭いので非常にスピードが出ているように感じるのだが、後で見てみると大したことはない。
4分50秒台4本、ベストは4分39秒(165bpm)というのはまあまあといったところか。

9月19日
クラリネットフェスティバルで会場の安芸区民文化センターに行く。
JRが遅れて、着いたら丁度赤坂さんのソロだった。
今回のゲストは赤坂さん、日フィルの伊藤君、大阪フィルのブルックス君の3人。
それぞれヤマハ、クランポン、セルマーを背負っての参加である。
全国のたくさんの団体がこのフェスティバルに参加し演奏した。
その中でも特に光っていたのは、今回主催の同僚H君だろう。
特に「くまんばえの飛行」は最高だった。
彼の音には全身の筋力を使った存在感がある。
その上でおかしなことをやるから、これが非常に楽しめる。
ショッカーも楽しかった。
よくここまでやるなという感じである。
伊藤君はここ数年エリートを使っているそうだ。
確かにエリートでなければ出ない音がしている。
ブルックス君の椿姫バリエーションは、音色も安定していて技術的レベルが非常に高い名演だった。
どちらかというと内面的、哲学的な演奏をする。
私自身はMonca de TADでエスクラを吹いた。
最後は合同演奏。
椅子も譜面台も足りず、百数十人の大合奏となった。
帰りの新幹線では偶然S君と一緒になり、楽しく盛り上がっているうちにあっという間に東京駅に着いた。

9月18日
昨日ゲネプロ前に楽器を吹いた瞬間、一昨日治療した右顎下の部分に痛みが走った。
やばい!
本番吹けるのか?
全身が熱くなった。
痛みは吹いているうちに慣れて気にならなくなるのだが、今日も同じように吹くと痛い。
まさか治らないということはないと思うが。

12時に広島駅で待ち合わせ。
今日は例のRに行った。
10名ほどをご案内。
昨日の店があまりにもまずかったせいか、すばらしい味に感じる。
ただし、以前来た時と同様に作り方が荒く、キャベツの端が焦げたりしている点は気になる。
広島駅周辺では残念ながら人を案内できる店はここしか知らない。

安芸区民文化センターに移動し、2時から門下のリハーサル。
http://www.jp-clarinet.org/downloads/clafes20100919(2).pdf
その後クランポンなど各楽器店が出しているブースを覗き、その後6人ほどでお茶をして時間を過ごし、5時から合同合奏。
これがすごい人数で、椅子も譜面台も足りず、学生は後ろや両サイドで立って演奏することになった。
指揮はT先生。
一体何人いるのだろう?
すごい音がするが、意外ときれいにまとまっている。

終了後はレセプションもあったのだが、昼とは別のメンバーをお好み焼きに案内した。
広島駅から八昌にタクシーで移動したのだが、行ってみるとものすごい行列!
恐らく2時間待ちだ。
最近はこんなことになっているのか。
さすがに2時間並ぶ気はないので、中央通りのみっちゃんに移動。
こちらはそれほど並んでいなかった。
この中央通りのみっちゃんは数年ぶりだが、相変わらず非常にレベルが高い。
作り方もRとは違って丁寧だ。
隠し味もいい。
普通は焦げている豚肉が適度な焼き具合で甘みがあったり、卵がいい具合に半熟だったりと、作り方が細部に至るまで絶妙なのだ。

その後、レセプションに参加しているIさんがどうしても焼き肉のたまやに行きたいというので、6人でたまやに行く。
もう入らないかと思ったが、意外と入った。
6人で一皿ずつ頼んだので、たくさんの種類を堪能することができた。
Iさんはまるで西洋人のように大感激であった。

9月17日
朝起きても体の疲労感がひどい。
今日は大丈夫だろうか?

12時前にジュリエットに着くと、T氏がすでに仕上げに入っていた。
シャンプーやシェービングで横になっているうちに、徐々に体に力が湧いてきた。

明日は昼も夜もお好み焼きを案内しなければならない。
昼は広島駅周辺なのだが、いい店がない。
Rもいまいち。
先日インターネットで検索して口コミを調べ、評判のいいとある店に入った。
郵便局の裏にある。
まずクレープが小さく、キャベツはあまりにも少ない。
お好み焼きというのはこんなに食べられるのかと驚くほどの量のキャベツが蒸されて甘みを増し、ほどよい量になるところに最大の利点がある。
それがまるでない。
キャベツの端は焦げている。
全体を焦がさず均等に蒸してしっとりとした甘みを出すのがいい店のはずだが。
私は最近いつもちゃんぽんを食べる。
ちゃんぽんというのはそばとうどんの両方が入っている。
そばは悪くないが、うどんはふにゃふにゃ。
香川県ではこれをうどんの死体という。
ちゃんぽんはそばダブルと同じ量、つまり麺が倍入っているが、ほどよい量だ。
むしろ八昌や中央通りのみっちゃんの通常のものよりも少ないぐらいである。
ソースは本来キャベツの甘みを引きたてるもののはずだが、キャベツは少なく、ソースは大量にかかっているため、ソースだけの味がする。
これはひどい。
全体に量が少なく、作り方が荒い。
こんな店は紹介できない。
明日は仕方がないからRにでも行くか。

文化交流会館でゲネプロ本番。
ゲネプロは飛ばしながらやってくれたので助かった。
本番はきつかったが昨日の練習よりはまし。
またテンポが変わった。
日替わりのテンポへの対応が大変だ。
大量の音符が目の前を高速で通り過ぎていく。
よくこれを全てちゃんと演奏できるものだと自分でも感心するぐらいである。
できれば初日から毎日同じテンポで、効率のいいリハーサルをして欲しかったが、ダネルさんだから仕方がない。
ドヴォルザークの交響的変奏曲はチェコの香りがした。
そして「わが祖国」は何と生き生きとした演奏なのだろう!
ダネルさんだからできる演奏なのだ。

22時1分出発、5.26km。
日没直後よりもずっと気温が低く、肌寒さを感じるほどだ。
おかげで1km4分45秒心拍数146bpmと4分44秒151bpm。
楽に走ってスピードが出る。
平均ペースも4分56秒で昨日よりも調子がいい。

9月16日
リハーサル3日目、明日本番。
元々きつい曲の上に今回はドヴォルザークの交響的変奏曲という難しい曲もある。
口の筋肉は限界まで疲労し、歯には負担がかかり、頭は疲れてぼーっとしているし、腕から背中にかけても疲労感がある。
いかにこれらの疲労を取り、ゲネプロで体力を温存し、本番でいい演奏ができるか、それに集中しよう。

リハーサル後歯医者。
今日は右下を麻酔して歯と歯茎の間の歯石を除去した。
下顎は骨が分厚いため麻酔の量が多いとのことで、なかなか痺れが取れなかった。

「マウンテンバイクの事故があったので高尾さんも気をつけてください。」と親切にも言ってくださる方がいるが、「エベレストで事故があったので裏山に登るのは気をつけてください。」とか、「ツールドフランンスで事故があったのでウォーキングは気をつけてください。」というようなもので、その種類や危険度は全く別のものだということがなぜ分からないのか不思議だ。
危険個所のない一般の登山道を天気のいい日に歩くことは、はっきり言って車を運転したり車の通る道を歩くよりも遥かに安全である。
毎日車を運転している人が、なぜ自分のやっていることの危険度は認識せず、人のやっていることを危険行為だと思うのだろうか。
知らないからということなのだろうが、もう少し想像すれば分かると思うが。

18時56分出発、8.21km。
歯医者で出発が遅れたため、久しぶりの瀬野川。
暑さから解放され、心地よく走れ、心拍数に対してスピードが出るので非常に楽しい。
久しぶりにランニングの快感を思い出して鳥肌が立った。
ただし、後で見ると、1kmダッシュは4分24秒、心拍数168pm。
心拍数がこれだけ上がっているのならもっといい記録が出ないと。
走っている時は夏と比べてまるで翼が生えたような気分だったが、実際の記録は大したことはない。
まあそれはこれからの楽しみということにしよう。

9月15日
リハーサル2日目。
ダネルさんは昨日とテンポがかなり違う部分が多数。
シャルカのソロなどは随分吹きやすくなった。
あまりにも自分と曲の解釈が違うのだが、その違うところが面白い。
モルダウの最後、城の主題が出てきたところやシャルカ中間部、シャルカが男の兵士たちをその美しさで魅了する場面などは「まさにその通り!」と思わず叫びたくなるぐらい共感できた。

リハーサル後協会で事務折衝。

夜は新入団員歓迎会。
チェロのK君と打楽器のDさんの二人の入団を、35名と楽団員の過半数、理事長を筆頭に事務局員数名、それにエキストラの皆さんで祝った。
特にチェロのK君は華々しい経歴で、広響のトゥッティもついにこのレベルの人が来てくれる時代になったと感慨深い。
広響に限らず、どこのオーケストラでもオーディションは非常に厳しく、採用なしになることも多い。
技術が極めて高く、人柄のいい人でなければ入団できない。
しかし一旦入団してしまえばもう仲間である。

9月14日
定期演奏会リハーサル初日。
曲はドヴォルザークの交響的変奏曲とスメタナの「わが祖国」。
指揮はダネルさん。
同じチェコ人なのに、ノイマンともクーベリックとも全く違う。
曲の解釈も、音楽もである。
基本的に軽やかな表現が多い。
チェコの歴史や自然を描いた「わが祖国」は普通もっと大曲として演奏されるのだが、それよりも身近な表現をする。
基本的にテンポは速いことが多く、時折猛烈に速い。
交響的変奏曲のフィナーレ冒頭は四分音符=116と書いてあり、通常はそれぐらいで演奏するのだが、ダブルタンキングでないと到底追いつかないテンポで、リハーサル後完全にさらい直した。
シャルカのソロは本当はもっとゆっくりと吹きたいのだが、仕方ない。

17時59分出発、6.1km、山。
よく晴れて空気が澄んでいる。
ようやく涼しくなり、山では肌寒さすら感じる。
地上は日没後だが、山はまだ日没前。
斜光により山肌に陰影が作られ、山々は黄金色に輝いてまるで紅葉しているかのようだ。
西へ向かう飛行機が長大な飛行機雲を作り、これが夕日に照らされてきらきらと輝いて美しい。
南西の空には半月にやや足りない月が徐々に輝きを増している。
やがて飛行機雲は風に吹かれて長い旗のようになり、その後消えていった。

購入者の声
<B♭クラリネット用ピンクゴールドをご購入の方より>
マウスピースで迷っているときにしばらく他のメーカーのものも使って みたのですが、また高尾さんのリガチャーに戻ってきました。
しっくりくるのはやはりこのリガチャーだと確信しました。
今はB40ライヤー、バンドレンV12の3番、T シリーズというセッティングが気に入っています。
レッスンを受けてる先生にも高尾さんのリガチャーを使っているときの 音がいいと言われました。
ありがとうございました。
またよろしくお願いします。

9月13日
カシミール3D入門編という本を買ってみた。
カシミール3D自体はフリーソフトだ。
燕岳と入力して検索し、そこから3D画像を簡単に作れた。
これがフリーソフトだとは驚きだ。



午前中歯医者に行く。
今日は4回に分けて歯と歯茎の間の歯石を取る第1回で、まずは右上。
まず痺れる薬を塗り、それから注射で麻酔をするのだが、それでも痛い。
麻酔は麻酔担当の人が行う。
その後歯科衛生士が機械や金属の棒で歯石を取る。
最後は院長が出てきて今後の治療方針などを説明した。
全部で1時間。
結構かかる。
三食以外は人に勧められても食べない。
何か食べたら必ず歯磨きする。
歯磨きには歯医者も推薦しているフィリップスのソニケアを使用している。
糸楊枝も習慣になっている。
それでもこんな治療が必要とは。
歯磨きや糸楊枝も今日やり方を教えてもらったが、かなり丁寧にする必要があるようだ。

18時0分出発、6.24km、山。
やっと涼しくなってきた。
昨日よりもタイムを1分縮めたが、体は今日の方が楽だ。
登りもぐいぐいと攻められるのがうれしい。
下りはストライドを広げると足を痛める恐れがあるので、ピッチが速くなるように意識した。

9月12日
広島ガス広響ホットコンサート本番。
仲道祐子さんは淡々と弾いているのに、何か聴く人の心に染み込むような情感がある。
音色も美しい。
ブログに音楽のことをまるで書いていないのはなぜ?
指揮の藤岡さんはイギリスで長く活動しているはずなのに、時折出てくる英語がルー大柴みたいなのはなぜ?
「そこはエブリバディで!」
真面目に言っているのか、受けを狙っているのか。
とにかく楽しい人であることは間違いない。

18時18分出発、6.1km、山。
本番後急いで帰宅し、すぐに出発。
本番直後の登りはきつい。
空には分厚い雲、かすかに霧雨が降っている。
稲妻が光り、雷鳴が轟いた。
このコースで自分がいちばん高くなる場所はないよなと頭の中でコースをイメージした。
際どい明るさ、というよりはやや限度を超えた暗さで、時々道路の状態がよく見えない。
コウモリは普段なら全て見えているのだが、今日は時折暗闇からふっと現れるだけだ。
山で雨が降り出し、例の犬放し飼い迷惑爺さんはいつもは外でくつろいでいるのだが、いそいそと家の中に引っ込んだ。
といってもこの雨は山だけで、平地に戻ると降っていない。
帰宅後しばらくして猛烈な豪雨。
多少の雨は涼しいが、これだけ降られてびしょびしょになるのは困る。

9月11日
リハーサル2日目、明日本番。
ピアノは仲道祐子さん。
仲道郁代さんの妹で4つ下だそうだ。
まるで外国人のようなきれいな顔立ちで、情感のある演奏をする。
ブログがまめに更新されていて、なかなか面白い。

安芸中野駅前の広場で10人ほどの登山者がストレッチをしていた。
これから蓮花寺山に登るのだろう。
なぜ最高気温34度の日に0m地点から標高300m台の低い山に登るのか。
全くどうかしている。
まだ暑いのだから高い山に登ればよいのだ。
広島県内でも恐羅漢山なら標高1000mから登り始めることができる。
1000mなら平地よりも6度低い。
グループ登山は大分前から計画しているからこういうことになるのだろうが、もう少し柔軟性も必要だろう。
そうしないと、高齢の人も多いのだから命に関わる。
リーダーはそういう配慮をすべきだと思う。

マラソン選手は骨粗鬆症だと信じている人がいるが、骨粗鬆症の人は1km3分のペースで走りだせば、最初の1歩で骨折する。
それにどうやったら骨粗鬆症の人が毎日50kmも走れるのだ?
どうしてその程度のことが分からないのか不思議だ。
骨というのは重力による刺激を与えると強くなる。
逆に刺激がないとどんどん脆くなる。
分かりやすいのが宇宙飛行士だ。
骨が脆いのは極度のダイエットをした人や運動不足の人であって、マラソン選手の骨は逆に一般人の数倍の強度を持っている。
ではなぜマラソン選手はよく骨折するのかというと、故障するぎりぎりのところまで追い込まないと勝てないからである。
ぎりぎりのところを狙って強い負荷をかけていて、時々かけすぎると骨折するのである。

18時10分出発、6.24km、山。
昨日までより暑いが、スピードはややましになった。
今日はほんの1分間ほどだが、東も南も西も、空全体の雲が一気にピンク色に輝き、大地も染まり、見事な夕焼けだった。
西の空の一番星は昨日までと同じ位置だが、今日はその右下に細長い三日月が現れた。

9月10日
あさっての広島ガス広響ホットコンサートリハーサル初日。
指揮は藤岡さん、曲はニコライの「ウィンザーの陽気な女房たち」序曲、ショパンのピアノ協奏曲第1番、シューマンの交響曲第1番。
藤岡さんは熱く語る楽しい方である。

今日が発売日ということでヤマダ電機に行ったら置いていない。
ビックカメラにもない。
帰宅して価格.comを見たら、すでに入手してレビューを書いている人がいるじゃない。
多分買わないと思う。
524gと私には重すぎるのだ。
しかし18−200mmというのは非常に魅力的だ。
触ってみたい!
ワクワクして行ったのだが、残念!

ずっと気になっているのだ。
もし山で道に迷ったら、これで命が助かるかも知れない。
ちょっと前まで12万円以上してしかも地図が別だった。
それが9万円台に下がり、もちろん日本版で、しかも登山地図と道路地図が予め入っている。
今ランニングや自転車で使用しているガーミンは白黒でもちろん地図はないが、5万円台だ。
カラー、タッチパネル、大画面、3軸の方位磁針、2種類の地図、そりゃこれぐらいの値段はするよなあ。
いつも利用していて信頼のおけるアートスポーツが、何とポイント10倍、つまり1万円引きだ。
9月20日までかあ。
でも高いなあ。

数年ぶりにファックスのインクリボンを買いに行った。
昔のファックスは熱感知式だったが、しばらく経つと文字が消えて読めない。
まるでスパイが使うような道具だった。
それで普通紙ファックスというのが登場したが、これも大分昔の話。
ところがこれが黒いシートをラップのように巻いて紙に写すという非常に原始的なやり方なのだ。
数年ぶりに取り換えたが、非常に面倒だ。
一体なぜこんな旧石器時代の代物がまだ世の中に存在するのか不思議でならない。
私自身はできれば使いたくないのだが、使う人がいるので合わせるしかないというのが現状だ。
用事は全てメールで済むはずなのに。
広島の自宅にしばらくいない時など、ファックスされても困るのだ。
ビデオテープはようやく絶滅しつつある。
ファックスも早く絶滅するか、もしくは革新的な進歩でもして欲しい。
携帯電話は猛烈なスピードで進化しているが、それに比べてファックスはまるでシーラカンスのようだ。

携帯用の折りたたみ式ブラシをしばらく探していた。
先日は東急ハンズで探したが、ろくなものがない。
今日たまたまビックカメラの中の100円ショップに寄ったら、理想のブラシがあるではないか!
思いもしなかった。

18時8分出発、6.19km、山。
まだ十分に明るいのにすでにコウモリの時間なのかと思いながら走っていたら、燕の大群!
何と燕とコウモリが同じ空を飛んでいる!
こんなこともあるんだ!
行きは美しい夕焼けだったが、帰りはすでに暗くなってきた。
日が短くなるペースが早すぎて対応できない。
コウモリはすごい数だ。
ざっと数えただけで百匹は軽く超えている。
今日も凄まじい空中戦を繰り広げていた。

9月9日
今日は4人でZonaというレストランで昼食。
眺めのいいところでゆっくりと過ごした。

18時13分出発、6.2km、山。
昨日は18時5分出発だったが、すでにコウモリの時間だった。
今日は13分だが、登り前半は燕の時間だった。
昨日は雲に覆われて暗かったが、今日はよく晴れている。
燕とコウモリの入れ替わりは時間ではなく明るさで決まる。
それにしても見事な入れ替わりだ。
燕が消えてからコウモリが現れるまで僅か数分しかない。
朝も同様であることを先日8月30日早朝に確認した。
夕焼けに照らされて、飛んでいるコウモリの翼が茶色く透けて見えた。
今日は久しぶりに涼しさを感じた。
早く走るのに適した季節になって欲しい。

購入者の声
<エスクラ用ピンクゴールドをご購入の方より>
ラバーのリガチャーでは高音域のリードミスが多かったのですが、送っていただいたリガチャーではリードミスが少なくなりました。
どうもありがとうございました。

9月8日
今日はT氏と恐羅漢山に登ろうと計画していたのだが、残念ながら台風のため中止。
仕方がないので午前中は楽譜を読んだりCDを聴いたりし、午後は練習。
結局一日中勉強していた。

普段は渋谷のアクタスでリードを買っているのだが、今回足りなくなり広島の某楽器店で昨日5箱買った。
それを今日開けたのだが、ひどい。
ほとんどゴミだ。
ヴァンドレンのトラディショナル(青箱)は長い期間ずっと質のいい状態で安定していた。
アクタスで買うリードについてはの話である。
数年前、1枚ずつ包装されるようになった時、かなり質が悪くなった。
乾燥しすぎて音がうるさく使い物にならない。
今回はその時と同じ状態。
その時のリードが数年間も残っていたのだろうか。
リードはまず一箱買って、状態がよければたくさん買うようにした方がいい。
質が悪い時期はそうしていたのだが、しばらくは大丈夫だったので忘れていた。
それと、別の店で買う場合はそのリードの入荷時期が異なる場合があるので注意すべきだ。

18時5分出発、6.14km、山。
今日は曇っていて昼間は涼しかったが、走ると結局汗だくになる。
空は全体的に台風の影響による分厚い雲に覆われているが、西の空が晴れてまるで高山にいるかのように澄んだ美しい青空が姿を見せた。
何て透明なんだ!
そこにぞっとするほど色の濃い夕焼け。
まさか今日これほどの夕焼けを見ることができるとは思わなかった。
青空とのコントラストも見事!
夕焼けが黄金色から濃いピンク色に変化する様子を楽しみながら走った。

9月7日
「常念岳・大天井岳」のページができました。
http://cltakao.web.fc2.com/100831otenshoudake.html

燕岳のページができました。
http://cltakao.web.fc2.com/100901tsubakurodake.html

山は登っている時だけ楽しいのではない。
特にアルプスに登った記憶は、思い出すだけで恍惚とするほどの幸福感に浸ることができる。
烏帽子岳から水晶岳、鷲羽岳の縦走などもう何年も前のことなのに、あの光景を思い出すだけでこの記憶による幸福感だけでこれからの人生を生きていけるのではないかと思うほどだ。

午前中集中して練習したらすっかり疲れ果て、呆然としたまま歯医者に出かける。
今日は歯科衛生士による口の中の掃除。
まず歯と歯茎の間にどれぐらい隙間があるのか器具を差し込んで測る。
その時に出血するかどうかも調べる。
その後歯石の除去などできっちり1時間かかった。
若くてきれいなお姉さんが親切丁寧に説明し治療してくださるのだが、楽しむ余裕はない。
私は痛みに弱いのだ。
それでも歯と歯茎の間に器具を突っ込んだり歯石をガリガリと削ったりしてこの程度の痛みと出血で済むのだからさすがプロだ。
上下左右の奥歯にそれぞれ歯と歯茎の間に歯石があるので、次回から4回かけて麻酔し、除去するとのこと。
<結論として>
いくら歯磨きをしても、歯と歯茎の間の歯周病菌は完全には除去できない。
3ヶ月に一度歯医者できれいにしてもらう必要がある。
歯磨き後時々血が出るなとは思っていたのだが、最初に出た時点で歯医者に行くべきだった。
私の使用している電動歯ブラシ、フィリップスのソニケアはなかなかよいとのこと。
ただ、歯と歯茎の間に斜めに歯ブラシを当て、そこで静止してしっかりと磨く必要がある。
これまでその磨き方が不十分だった。

9月6日
「一ノ沢から常念小屋へ」のページができました。
http://cltakao.web.fc2.com/100830jyounengoya.html

今日の朝日新聞トップに「日傘をさす女性」という写真が出ていたが、これは本人の許可を得ているのか?
テレビでも街ゆく人の姿がかなりアップで映っていたりするが、映されたくない人もいるのではないだろうか。
ひょっとしてこれは盗撮?
習慣的に認められていることが、本当にいいことなのかどうか。

盗撮とは何か?
スカートの下から撮影したり、風呂場を覗けば、それは明らかに盗撮と言えるだろう。
それでは、街を歩く人を普通に撮影することはどうか?
これは盗撮とは言えないだろう。
それでは、街を歩く女性に近寄り、アップで撮影したらどうか?
撮影された人にとっては不快だろうが、これは盗撮と言えるだろうか?
もっと言うと、上記のようにテレビや新聞がしていること自体が盗撮だということもあり得る。
盗撮かそうでないかの境界線は簡単には引けないかも知れない。
それでは犯罪とは何だろうか。
なぜ盗撮すると警察につかまるのだろうか。
それは被害者が精神的苦痛を受けるからと説明される。
それでは街で煙草の煙を撒き散らしている連中はなぜ逮捕されないのか?
周りの人は肉体的にも精神的にも苦痛を受け、しかも命の危険にまでさらされている。
盗撮犯が逮捕されるのなら、煙を撒き散らしている連中も当然逮捕されるべきだろう。
それがされないのはなぜか?
恐らく盗撮犯よりも圧倒的に数が多いからだろう。
人数が多いという理由だけで、周りの人が受ける被害はすっかり放置されてしまっている。
これは明らかにおかしい。

18時14分出発、6.31km、山。
4日休んでようやく走ろうという気になった。
走ってみると、まだ足には山のダメージが残っている。
曇っているということもあるが、この時間でもすでに暗い。
いつの間にか日がすっかりと短くなってしまった。
空では無数のコウモリが空中戦を繰り広げている。
台風の影響による分厚い雲で日中の気温はやや抑えられ最盛期ほどの暑さではないが、日没後は放射冷却現象が起こらないために蒸し暑い。

9月5日
西条で広島県主催親子で楽しむ広響コンサート本番。
今日が最後のコンサート。
日曜日ということで、未就学児だけではなく小学生ぐらいの子供の姿も見えた。
楽しんで聴いていただけるとうれしい。
藤野さんのおかげで楽しいコンサートになっていると思う。
今日は諸事情により、何と昨日急遽KフィルのIさんにお願いしてコンサートマスターとして来ていただいた。
新幹線でかけつけてすぐにゲネプロ、しかもソロもある。
大変だったと思う。

常念岳、燕岳の写真は2次審査まで終え、現在3次審査中。
私は山頂からの眺めだけがいいとは思わない。
景色というのは一歩歩くごとに変化する。
その一歩ごとに変化する景色を楽しみ、写真に撮る。
帰ってからは、膨大な量の写真の中からどれがいちばんいいかを判断する。
これは非常に時間のかかる作業だが、これをすることによってよりよい写真になると思っている。
この景色はどれぐらい望遠、もしくは広角がいいのか。
この山はどの角度、どの高さ見るのがいちばん美しいか。
雲によってできた影も、時間が経てばどんどんと変わっていく。
そうした無数の選択肢の中からベストの1枚を選ぶのだ。

9月4日
スメタナ わが祖国
クーベリック指揮 チェコ・フィル 1990年 DVD
民主化直後の「プラハの春」音楽祭で、政治体制に反対し西側に亡命していたクーベリックが42年ぶりに祖国に戻り指揮をした歴史的な演奏会である。
1986年に引退したとは思えない、気迫溢れる指揮だ。
ゆったりとしたところからのテンポの戻し方など、音楽の流れもすばらしい。
この曲を演奏する度に見ているが、今回初めて気がついたのは、女性がハープの二人のみということ、それと全員が丸いワッペンをつけているということだ。
クラリネットはチェコ特有の音色とヴィブラートだが、あまり音色もヴィブラートも変化しないのが気になる。
ヴィブラートというのは、必要なところに、そこに相応しい幅と速さですべきものであって、常にかけ続けるものではない。
音色も、少なくとも柔らかい、硬いぐらいの変化は欲しい。
シャールカでは、この主人公の深い悲しみや狂気がもっと表現されるべきだ。
最後は聴衆総立ちでの拍手と歓声が感動的だ。

9月3日
福山リーデンローズで広島県主催親子で楽しむ広響コンサート本番。
すばらしいホールで、ゲネプロでは豊かな残響が楽しめた。
本番では残響は楽しめなかったが、コンサートの趣旨からいって仕方のないところである。
むしろ0歳児でも入れるコンサートというのは全国的にも珍しく、画期的なコンサートだ。
指揮の藤野さんは相変わらず楽しい。

広島駅近くの歯医者に行く。
歯を360度のレントゲン撮影。
最新機器だ。
まるでゲーム機のような音がする。
子供を和ませるためか。
口の中をニコンの一眼レフで撮影。
コードがついていて、撮った写真はすぐに画面に表示される。
レンズ先端の周囲に丸い特殊なフラッシュが装備されている。
歯の写真を見せられ、まず前歯が開いているとの指摘。
一体何のことかしばらく分からなかった。
しばらくしてようやく、上の歯と下の歯の間に隙間があることに気がついた。
差し歯が長年の演奏により縮んでいるのは知っていたが、前歯全体が影響を受けていたということは今日初めて知った。
通常の状態では前歯が歯ぎしりを防ぐ役割をするのだが、それが期待できないため寝る時にマウスピースをつける必要があるとのこと。
すでに習慣になっていることだが、その重要性があたらめて示された。
骨の状態なども指摘された。
奥歯の銀歯だが、実は取れたのではなく折れていた。
ここを応急処置。
この先生はこれまでで最もレベルが高い。
対応も非常によい。

<トイレ>
常念小屋のトイレは当然ぽっとんで、その上にプラスチック製の洋式便器が置いてあるが、清潔感があり問題はない。
紙はこれも山の常識で一緒に捨ててはいけない。
置いてあるゴミ箱に捨てる。
燕山荘のトイレは洗浄液を流すようになっていてより快適だ。
さらにすごいのは、紙を一緒に捨てられるのだ。
山小屋はトイレにお金がかかる。
垂れ流している小屋もあるが、それでは環境を破壊してしまう。
そのため処理をするのだが、それが大変らしい。
紙が混ざるのも非常に困るようだ。
燕山荘は一体どうやっているのだろう?

<ホワイトバランス>
やはりNEX−5のホワイトバランスオートは最悪だ。
白っぽく、青っぽくなる。
晴天でも曇りに設定すると丁度いい。
夕焼けモードの色が薄いという問題については彩度を微調整できるのだが、+3ではわざとらしい。
+1か+2が丁度いい。
ひょっとして夕焼けモードではなくホワイトバランス日陰の方がよいのではないかと思ったりもする。

<プーランク>
心地よい縦走の時はアヴェ・マリアが鳴る。
きつい登りではラストのギロチンの場面の主題。
寝ようと横になると、スーハーーーという呼吸が、「ドーシーーードーレーーー」という主題に聴こえる。

<落書き>
燕岳の落書きはかなり古いもののようだが、ひどい。
岩を削って書いてある。
こういう輩は厳しく処罰すべきだろう。

<むくみ>
3日目の朝、鏡を見るとむくんだひどい顔。
やはり疲れているのだ。

<ガーミン>
私の持っているガーミンはランニングや自転車用だが、高度表示はかなり役に立つ。
いざとなれば軌跡も出る。
ただ、電池は内蔵されているので切れたら終わり。
3日目、燕岳から燕山荘に戻ってきた直後に切れた。

<道迷い>
ガーミンの登山用GPSがあれば迷わなかっただろうか。
常念岳の道は細か過ぎて表示できないだろう。
大天井岳では迷った時に地図を出せば済んだ話。
ただ、すぐに見られるという点では便利かも知れない。
今回は持って行ってもそれほど役に立たなかっただろうが、ホワイトアウトなどの状況では命を救うことになる。

<パウダー>
スポーツドリンクのパウダーを持って行くと便利だ。
山小屋では宿泊者には蛇口から出る水は無料、立ち寄った人にも1リットル200円ぐらい。
ペットボトルは500ml400〜500円ぐらいする。
何よりもゴミが増えないのがいい。

<リップクリーム>
UVカットのリップクリームがあり、便利だ。
ただし頻繁に水分を補給するので、気にする人は何度も塗らなければならず面倒だ。
唇も日焼けする。
何も対策をしないと、ペロッと皮がむける。

<エクスプレス予約>
エクスプレス予約は新幹線代がかなり安くなる。
ただし今回のように名古屋から松本まで特急を乗り継ぐ場合は微妙だ。
計算した結果、今回は乗り継ぎ割引の方が若干安い。
ただし、普段エクスプレス予約で好きなところに座っていると、機械で自動的に割り当てられた座席に対する不満は大きい。
今回帰りは1番Eだった。
新幹線は真ん中が揺れが少なく、ドアの開閉も気にならない。
1番の座席は目の前が壁で眺めも悪い。
以前隣が喫煙車両だった時はあまりにも煙くて車掌に席を変更してもらった。
共有のトイレ洗面所まで煙いというのは許しがたい。
全面禁煙は当然の流れだろう。
ただしN700系も、喫煙スペースがあるということは問題だ。
喫煙直後の人が通る度に煙くて仕方がない。
隣に座られたら最悪だ。
N700系にはこうしたことへの対策が取られていない。
喫煙スペースを廃止するか、喫煙者を隔離するか、何らかの対策をすべきだ。
そもそも毒を撒き散らして平気な顔をしている喫煙者を野放しにしている現状がおかしい。
煙草は毒であることが科学的に証明されている。
麻薬同様の扱いにすべきだ。

<問い合わせ>
燕山荘の人が電話で対応していた。
「いえ、うちは山小屋ですのでシャワーはありません。」
少しは調べてから電話したらどうか?
そんな知識で登ってきたら遭難するよ。

<ご来光>
ご来光を見るにはサングラスがあった方がいい。
裸眼で見つめると目がやられる。

<子供>
4歳の子供を連れてくるというのはどうなのか。
大人でも高山病で苦しむのに、もし具合が悪くなったらヘリコプターでも呼ぶ気か?
親の趣味に付き合わせるのにも限度があるだろう。

9月2日
今日は広島県主催親子で楽しむ広響コンサートのリハーサル。
明日福山リーデンローズ、5日は東広島市中央公民館で本番。
その後文化庁公演の説明会があった。

奥歯の銀歯が抜けた。
ここ、糸楊枝が何だか変な感じだったのだ。
ここは糸楊枝しなければよかった。
歯医者に行かなきゃ。
とある最新技術で検索したら広島駅近くに評判のいい歯医者があった。
前に行ったところもよかったのだが、南区で遠すぎるのだ。

昨日の続き。

大天荘から10分で大天井岳山頂。
ここもすばらしい眺めだ。
しばらく眺めを堪能し、さて降りようと思ったら、下山路がない。
しばらく探すと、踏み跡があった。
ところがこの道がひどい。
砂利だらけの急斜面で非常に滑りやすいのだ。
いざとなれば砂利と一緒にずりずりと滑り下りればいいので命の危険はないが、気をつけないと転倒しそうだ。
これはどう考えても本来の道ではない。
しかし何人もの人がここを通っている。
しばらく苦労して下ると、本来の道に合流することができた。
後で確認すると、地図にはそこに道はない。
来た道を大天荘まで引き返すと、そこから先に進む道があったのだ。
どうして迷った時、すぐに地図を出して確認しないのかね、君は?

さて、ここからは表銀座と呼ばれる北アルプスでも最も人気の高い縦走路だ。
槍ヶ岳など感動的な光景を楽しみながら進む。

燕山荘に着いたのは1時半。
読書室でしばらく本を読んでいると、ずっと雲の中だった安曇野が見えてきた。
外に出てしばらく眺めを楽しんだ。
日が上ると安曇野が暖められ、上昇気流が生まれ、雲が発生する。
その雲はいつも、稜線上で西風とせめぎ合いをしている。
山の東斜面は雲が運んできた水蒸気により多くの花が咲く。
それに対して西斜面は乾燥し、ハイマツなどが生えている。
東斜面と西斜面ではその植生は驚くほど違う。

しばらくするとヘリコプターが飛んできた。
猛烈に砂を吹き上げるので、山小屋の人が入口を閉じている。
このヘリコプターが何往復もするので驚いた。
これほどヘリコプターが何度も来る山小屋は初めてだ。
最初は小屋の中から見ていたのだが、途中で外に出て少し離れた場所から撮影した。
東斜面は完全に雲に覆われ視界はほとんどない。
そこを、地面スレスレを飛んでくるのだ。
これには驚いた。
荷降ろしは非常に素早い。
10秒かからないぐらいで、あっという間に雲の中に再び消えていった。
ヘリコプターは朝5時半から6時にも何度か来た。

小屋にはかなり早い到着だった。
3時から雨という予報だったので、当初の計画を変更したためである。
布団5枚の2階に案内された。
二段ベットのようなもので、天井が低い。
階段は細く丸い木でできていて上りにくい。
結構腕力も必要だ。
それに、端に陣取ると、隣の人は私の布団を踏まないと1階に降りられない。
夜中に足を踏まれる可能性もあるのだ。
高齢の男女グループが小屋の人に文句を言っていた。
「77歳を2階にしたら落ちちゃうよ。1階にして!」
2階から落ちるような人はここまで登って来れないと思うが。
しばらくして二人組の登山者が来た。
布団5枚に3人は許容範囲だ。
しかもなかなか人懐っこいいい人たちである。
さらにしばらくして自分の布団に戻ると、隣に太ったおじさんが寝ていた。
別館はガラガラなのに布団5枚に4人を詰め込むとは一体どういうことか?
こちらは山小屋の混雑を避け、わざわざ平日に来ているのだ。
再び来ようという気がなくなる。
このおじさんはよくここまで登ってきたなと思うほど太っていて、こちらの布団まではみ出してきそうだ。
しかも非常に臭い!(綿を着るな!)
さらに鼾がひどい。
これは耐えられない。
フロントに行き、個室に変更してもらった。
追加料金2500円。
こちらは5畳半の個室を一人で使用でき、鍵もついている。
ふかふかの布団に新しいシーツまである。
使い古しの寝袋とはえらい違いだ。
布団は3組あったので敷布団を3枚敷いたのだが、結局背中が痛くて夜中に目が覚め、しばらく寝られなかった。

夕食は5時半。
その後外に出て、夕焼けや雲の間から出現した光の柱などを楽しんだ。
東では雨の地域もあり、稲妻も見えた。
その後は読書をしたり、テレビを見たり。
この地域のNHKはアルプスの天気も放送する。
7時からは燕山荘がまるでNHKの番組のように製作した古いビデオが上映された。

<3日目>
4時半起床。
準備して5時前に外に出る。
外はそれほど寒くなく、ダウンと雨具で丁度いい。
雲はすっかりと下降し雲海となっている。
あたりは雲一つない快晴だ。
ご来光とそれによって照らされる槍ヶ岳、燕岳などの景色をしばらく堪能した。

朝食は5時半から。
その後準備して6時10分出発。
中房温泉からのバスは9時40分、その次は12時35分。
9時40分に乗ろうと思うと慌しい。
せっかくここまで来たのだから景色を堪能したい。
そうするとバスが3時間もないので時間が余ってしまう。
燕岳往復55分のところを1時間50分かけることにした。
信じられないような絶景が広がる。
南西方向には槍ヶ岳、その向こうに穂高岳、西には以前登った烏帽子岳、野口五郎岳、水晶岳、鷲羽岳、三俣蓮華岳、双六岳の稜線が見事だ。
数歩進んでは立ち止まり、景色を堪能し、写真を撮った。
後から来た年配の方々に追い抜かれるほどだ。
燕岳は美しい。
花崗岩からできているので、脆くどんどん砂になっている。
いずれ消えてしまうのだろう。
イルカそっくりの岩、真ん中に空洞がありそこから燕山荘が見える岩など数々の造形が飽きさせない。
山頂からの眺めも見事だった。
帰り道、7時半過ぎに早くも雲が上ってきた。
まるで天国にいるかのような絶景は、日の出から僅か2時間ちょっとしかないのだ。

燕山荘には予定通り8時に戻ってきた。
ここから中房温泉に下山する。
最初は花が咲いていてゆっくり下ることができたが、途中からは花もなくなり、時間は余っているのについ下ることに集中してしまう。

途中年配の男性数名のグループを追い越した。
「随分簡単に下るなあ。」
「俺も昔はああだった。」
2日目に追い越した年配の女性グループでは、
「この段差を上がったよ!」
「何が違うの?足?」

途中合戦小屋を通る。
ここはスイカが有名だ。
かなり大きく切ってあるが、800円と値段は高い。
ここには荷揚げ用ケーブルがあり、それで荷物を運んでいる。

中房温泉が見えた辺りで、登山道から硫黄臭がして地面が濡れていた。
ここは本当に温泉が湧いている。

結局中房温泉到着は9時56分。
所要時間2時間50分のところを1時間56分で下ってしまった。
仕方がないのでとにかく温泉に入る。
入浴料700円。
店の若い男性が、「今女性4人のグループが入浴していますが、よかったら声をかけますので一緒にタクシーに乗ればバス代と変わりませんよ。」
「それはぜひお願いします。」
温泉は露天風呂のみ。
熱い湯とぬるい湯があり、私は私としては珍しくぬるい湯に10分ほど浸かってゆっくりと過ごした。
髪を洗って、髭を剃って、あーすっきりした!
くしゃくしゃの髪と伸びた髭で電車に乗るのはあまり気分のいいことではない。
結局女性4人組と一緒にタクシーに乗ることになった。
呼んでから来るまで45分。
その間にカレーライスで昼食を済ませた。

女性4人組は皆さん50代ぐらいだろうか。
私と全く同じコースだが、前日に近くで宿泊したそうだ。
今日は下山のみだったそうだが、結局燕岳往復に2時間かけた私と一緒になった。

運よくタクシーに乗ることができ、しかも1300円とバス代よりも安く済んだ。
穂高駅12時6分発の電車にも乗ることができた。
松本から名古屋に行く特急では鯖寿司、名古屋からの新幹線では味噌カツ弁当、今日は4食だ。
山小屋でも周りの人たちが驚くほどよく食べた。
夕食はご飯大盛り3杯、朝食は2杯。

広島の自宅には6時過ぎに帰宅、その後練習した。

<注意!>
アルプスなどの高山は気軽に登るところではありません。
低い山で経験を積み、徐々に高度を上げ、様々な本を読むなどして知識を蓄え、装備を整え、日頃からトレーニングして体を鍛えて、天候などの条件がいい日に登るところです。
装備としては、ゴアテックスの登山靴、ゴアテックスの雨具は必須です。
それ以外にも、帽子、サングラス、ゴアテックスの手袋、登山用リュック、リュックカバー、フリース、ダウンなどが必要です。
トレーニングは登山もしくはランニング、このどちらかもしくは両方です。
ウォーキング、水泳、自転車は登山のトレーニングにはなりません。
登山には、登る筋力と同時に着地の衝撃に耐える筋力も必要です。
着地の衝撃に耐える筋力をつけるには、強い着地の衝撃を足に与えるトレーニングが必要です。

<女性>
このコースや今回宿泊した小屋には女性が非常に多い。
比較的危険個所が少なく展望が素晴らしいことなどがその理由だろう。
若いカップルの女性は大人しくて可愛い感じの人ばかり。
特に自発的に来たいわけではないが、彼の趣味に合わせている感じだ。
それに対して、女性一人、もしくは二人で来ている人は明らかに人種が違う。
一人でも生きていけるという強さがある。
結局男が好きなのは何もできなさそうな可愛い女の子なんだなあと思ったりもする。

<写真>
今回撮影した枚数は1883枚、10.6GB。
パソコンの容量が危うい。

<電池>
今回初めて電池を使い切った。
1本の電池で約1000枚撮影できた。
電源を入れてすぐ撮影し、時々確認し、すぐに切る。
スイングパノラマは恐らくバッテリー消費量が多いだろう。
ちなみに今回は3本の電池を持って行った。

<布団>
旅館には泊まらないことにしている。
背中が痛くて寝られないのだ。
燕山荘では個室に泊まり、敷布団を3枚使ったのだが、それでも背中が痛い。
家ではビックカメラ生毛工房の低反発マットを使用しているが、これが実に気持ちいい。
中国旅行の時ラテックス(ゴム素材に無数の気泡が入ったもの)を勧められたが、これもなかなかよかった。
軽量という点ではこちらの方が優れているかも知れない。

<歯ブラシ>
軽量化のため普通の歯ブラシを持って行ったのだが、みんなよくこれで磨けるなと思う。
帰宅して電動歯ブラシを使うと全く違う。
ちなみに現在はフィリップスのソニケアを使用しているが、長年愛用してきたブラウンよりも遥かに優れていると思う。

購入者の声
<トスカGL・B♭管用66mmのたるをご購入の方より>
選定して頂いたトスカ・グリーンラインB♭管用66mmのバレルで練習に参加してきましたが、ものすごく鳴りがよくて、しかも音色が太くてうれしい限りです。
うちの経済状況からトスカ本体は一生買えないですが(笑)、バレルだけでこんなに違うなんてクラリネットって面白いなぁと思いました!
またマウスピースでお世話になるかと思いますが、その際はよろしくお願いします!

9月1日
2010年8月30日〜9月1日常念岳・大天井岳・燕岳
<初日>
明日は4時起きだと思ったら12時半、2時と何度も目が覚めてしまい、ろくに寝られなかった。
始発に乗るため5時20分に家を出る。
外はまだコウモリが飛んでいる。
ひらひらと蝶のようだ。
駅に着くと、ズボンの裾に糞がついている。
ティッシュで拭いたが薄く跡が残った。
白と茶色の絵の具を画用紙に落として油がにじみ出たようだ。
この模様と3日間付き合うことになってしまった。
これはコウモリの復讐か?
喜歌劇「こうもり」じゃあるまいし。
誤解されては困る。
私は助けようとしたのだ。
登山を前に運がついたと喜ぶことにしよう。
駅のホームからは西の空に見事な朝焼けの雲。
すでに燕の時間になっていた。
(後でよく考えたら、これは燕の糞だ。
安芸中野駅前の電線では数百羽もの燕が夜を過ごしている。
その燕が朝飛び立つ前にした糞がついたのだ。
燕が飛び立つ時間にここを通ることがないから、頭上の燕に気がつかなかったのだ。
道路には無数の糞が落ちている。)

新幹線で名古屋、名古屋から特急で松本、松本から大糸線各駅停車で豊科駅11時28分到着。
天気予報というのは本当によく変わる。
出発時にはまだ晴れ時々曇りだったのに、新幹線で再度調べたら、常念岳は今日6時頃雨、明日は3時頃雨の予報。
ちなみに携帯のウェザーニュース山岳情報を参考にしている。
参ったなあ。
元々の計画は、雨が降らないことを前提としている。
迷った挙句、今日は三股から蝶ヶ岳ヒュッテではなく、一ノ沢から常念小屋を目指すことにした。
これにより、今日は5時間10分(山と高原地図のタイム)の所要時間を4時間35分に短縮し、明日も行程を短くし、これによって午後の雨を回避する。
山は太陽の熱により暖められた大気が上昇し、それによって雲が発生するため、午後は天気が悪くなることが多い。
山ではできるだけ朝早く出発し、目的地に早く到着しなければならない。
雨も面倒だが、それよりも雷が怖い。
稜線で雷が鳴ったら命が危ない。

一ノ沢からの道は沢沿いで、途中巨大な花畑があった。
花は梅雨明けから8月上旬が見頃で今は終わっている花も多いが、この花畑ではまだまだ多くの花が咲き誇っていた。
なかなか暑く、スポーツドリンク1リットルと水500mlを飲みきったが、長時間トイレに行く気にならなかった。
結局4時間35分と書かれていたが、3時間30分で常念小屋に到着。
西の槍ヶ岳、穂高岳は雲の中。
南に明日登る予定の常念岳が巨大だ。
北には明日通過する予定の横通山。

常念小屋はなかなかきれいな小屋だ。
6畳(ひょっとして5畳半?)の部屋には布団が6枚、ただしスペースは布団6枚よりも狭いため、完全には敷けない。
定員は12名だそうだ。
つまり混雑する休日などは一つの布団で二人寝ろということである。
山小屋というのはどこもそういうものだ。
ちなみに私は人気の小屋に休日に泊まるようなことは決してしない。

山小屋では水は貴重だ。
槍ヶ岳山荘では顔すら洗うなと書いてあった。
雨水のみを利用しているため、水が極度に不足しているのだ。
丹沢では外に置いてあるタンクの水を柄杓ですくって使った。
常念小屋は数百メートル下からポンプアップしているため、それらよりはましだ。
顔を洗うなとは書いていないが、当然ながら体を洗うことは厳禁と書かれている。
山小屋で歯磨き粉を使ってはいけないというのは常識のはずだが、今回は常念小屋でも燕山荘でも書かれていなかった。
使っていいのだろうか?

山では相当な量の汗をかく。
しかし当然シャワーも風呂もない。
しかも着替えをたくさんリュックに入れると命に関わる。
リュックは可能な限り軽くするというのが大原則だ。
山では着替えは持たない。
もしくは、濡れた下着を乾かすために、一式だけ下着の予備を入れる。
この場合もあくまでも乾かすためであり、ローテーションで使う。
山では綿を着てはいけない。
綿は濡れると乾きにくく、山では汗で濡れた綿のシャツが冷たい風に吹かれて冷やされれば凍死する危険すらある。
また、綿はなかなか乾かないために不快で、しかも匂いやすい。
どうも太くて臭い人ほど綿を着ているような気がする。
地上でもそうだ。
電車でも臭くて仕方がない。
座席にしみついた臭いが不快なこともある。
地上でも、汗をかく季節に綿を着てはいけない。
他人に対して迷惑だ。
ポリエステル系で速乾性の服や下着は、汗で濡れても驚くほど臭わない。

ついでにもう一つ。
なぜ真夏にジーパンを履いている人がこんなに多いのか不思議だ。
ジーパンは綿でできていて、しかも分厚く、濡れると乾きが極度に悪い。
その分臭いやすい。
ストレッチ性もない。
夏に着るものではないと思う。

部屋には高橋克実そっくりの70前後と思しき男性と連れの男性。
この男性が非常に人懐っこい人で、まず自己紹介し、私が名乗るとすぐに名前を覚え、話しかけてきた。
一緒にビールを飲むことになり、普段からほとんどお酒は飲まないし、山では高山病と翌日への影響も心配なのだが、付き合いなので仕方がない。
つまみをご馳走になり、夕食まで楽しく会話した。
夕食は5時半。
夕食後も辺りは雲の中。
夕焼けは無理だが仕方ない。
お二人に合わせて7時就寝。
敷布団の上にブレスサーモの寝袋。
ここに入って寝る。
最初暑くて汗だくになった。

<2日目>
4時半起床。
ご来光を見に外に出る。
槍ヶ岳、穂高岳が見事だ。
夜になり気温が下がると、雲はどんどん下降し雲海となる。
山で最高の感動は、ご来光前後の光景、それに早朝の縦走だ。
雲が上がってくる前の日の出から僅か数時間、しびれるほどの絶景を楽しみながら歩くことができる。

まずは常念岳を往復する。
6時15分出発。
標高2857m、小屋からの標高差は400m弱。
急な斜面は岩だらけで、岩は踏み跡ができないためどこが道だか分からない。
途中でどうやらコースを外れたようだ。
外れても登れるのだが、浮石が多く危険だ。
急坂の登りで日が射すと、まだ6時台というのに暑い。
この先どうなるのかと心配になる。
登りはきつくて時間を短縮できなかった。
所要時間1時間。
標高2000mを超えると、登りで心拍数がかなり上がり、ドクドクと音が聴こえる。
この心拍数を下げるために、こまめな休憩がたくさん必要になる。

山頂からはまさに絶景。
眺めを楽しんでから、来た道を下る。
下りの方が登りよりも道を見つけやすい。
45分とあるところを38分で下った。

常念小屋から北上する。
今回は太陽を背にしようと意図的にこうしている。
それと、最終日に中房温泉に下れば、バスの時間まで温泉に入ったりして時間調整することができる。

長い尾根歩きだ。
途中大天荘でカレーライスを食べた。
なかなかきれいな小屋だ。

ここで携帯のことを書いておく。
山ではやはりドコモが圧倒的に強い。
登山者はドコモの防水携帯を持つのがベストだろう。
北アルプスの主要な道は大体通じる。
常念小屋でも燕山荘でも電波は完璧だった。
ただ、大天荘ではなぜか圏外だった。
燕山荘は混雑するので、大天荘に泊まった方がいいような気がするが、この点がちょっと引っかかる。
山で暇な時、携帯が通じるとなかなか便利なのだ。

今日はそろそろ眠いのでこの辺でお休みなさい。
続く。


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