2012年7月31日白山

注意!
高山は近所の山に登る程度の体力で登っては危険です。
今回も大量の汗をかき意識朦朧としながら登っている人を何人も見かけましたが、体力に余裕がないと転倒、転落などの事故の原因となります。
本格的に走り込むか、低山なら長時間の縦走をして体を鍛えてから登りましょう。

高山での紫外線を甘く見ると痛い目に遭います。
必ず対策をしましょう。
全身火傷のような状態の人を見かけました。

昼間は暑くても日没後はかなり冷え込みます。
雨具上下と防寒具は必須です。

白山の山小屋はどこもシーズン中の土日祝日はかなり混雑します。
できるだけ平日に登りましょう。
私は山小屋には平日にしか泊まらないことにしているので体験したことがないですが、山小屋によっては本来一人半畳のスペースのところ、一枚の布団で2人で寝ることもあるそうです。
きちんとした睡眠がとれなければ翌日の事故率が高まります。

白山へは夏休み期間中金沢駅から毎日5時30分、6時45分、7時30分の3本バスが運行されている。
所要時間2時間10分。
広島からだと前日入りになる。
6時45分のバスで出発。
9時過ぎに別当出合到着。
砂防新道を登る。

南竜分岐を過ぎると高山植物が咲き乱れ、まさに楽園!
女性の登山者が多い山だが、その理由がよく分かる。
ただし平日ということもあるがそのほとんどは中高年である。
夏休みなので子供連れも多いが、本当に大丈夫なのだろうか。
その辺の山とは違うのだ。
一度天候が荒れれば命に関わる。

ミヤマシシウド





オオウバユリ





ミヤマシシウド





ヨツバヒヨドリ





センジュガンピ





マイヅルソウ





カラマツソウ





ニガナ





ヨツバシオガマ





ミヤマタンポポ?





オオヒョウタンボク





ニッコウキスゲ





シラネニンジン





ミヤマキンポウゲ





ミヤマダイモンジソウ





オタカラコウ(右)





ミヤマダイコンソウ





シモツケソウ











来た道を振り返る。その先に別山が雄大な姿を見せている。





ヤマハハコ





ミヤマフウロ





ヤマブキショウマ





テガタチドリ





タカネナデシコ





ここを登れば山頂が見える。





御前峰へと続く道。





ウラジロナナカマド





ゴゼンタチバナ





下山する夫婦。左に別山。





御前峰と宿泊する室堂センター。



白山室堂には12時50分到着。
受け付けは1時からとのことで、先に山頂に登る。
これほどの晴天も珍しい。
普通午後になれば雲が出るものだが、まるでない。
黒に近いほど深い青空が広がる。
明日から8月、これだけ猛暑が続いているのに巨大な雪渓がいくつも残っている。







少し歩いて振り返る。室堂センターと別山。











クルマユリ





イワギキョウ



山頂からは槍穂高連峰など北アルプスの山々、乗鞍岳、御嶽山、八ヶ岳、南アルプスの山々など360度の絶景が広がる。

山頂の白山ひめ神社奥宮。





山頂から室堂を見下ろす。





御嶽山。





穂高岳。





イワツメクサ





荒々しい剣ヶ峰を見ながら池めぐりコースへ下る。





大汝峰。



いくつもの火山湖があり、雪渓もかなり残っている。
一部雪渓の上を歩くところもある。
ここも高山植物の花々が楽しめるところだ。







油ヶ池。





オンタデ





大汝峰と翠ヶ池。





アオノツガザクラ





翠ヶ池。





来た道を振り返る。左に剣ヶ峰、右に御前峰。





チングルマ





血ノ池の向こうに剣ヶ峰。





チングルマ





ミヤマキンバイ





室堂への近道は雪渓を歩く。今日はお花畑を見るために遠回りする。





ハクサンコザクラ





ミヤマアキノキリンソウ





室堂と別山が見えてきた。





御前峰、雪渓とお花畑。





クロユリ



夕食後日没を見に外に出たが、残念ながら直前に雲が出て見ることはできなかった。
高山では日没を見るのは難しい。
大体雲が上がってくることが多い。
太陽によって地上が暖められ上昇気流が発生するためである。
それに対してご来光は見られることが多い。
放射冷却現象によって下降気流が起こり、雲は下に下がり雲海となる。

最近流行りの山の診療所。いつも医師がいる訳ではないようだ。





夕日に輝く白山ひめ神社と御前峰。





夕日に照らされて輝くイブキトラノオ





夕景









7時30分就寝。
ただしすぐに寝られたわけではない。
いびきをかく人がいなくて助かった。
臭い人もいなかった。
以前後から来た人があまりに太くて場所を取りかも臭く、さらにいびきがひどい!
仕方なく追加料金を払って個室にしてもらったことがある。
しかも綿のTシャツ!
(山で綿を着るのは自殺行為です。天候が急変したら命に関わります。
なかなか乾かず、雑菌が繁殖し、強烈な臭いを発し、周りも迷惑です。)




inserted by FC2 system