2012年6月 美ヶ原

標高2034m

高山で天気が悪いと真っ白で何も見えない。
雨が降れば場合によっては命に関わる。
週間天気予報はあまりあてにならない。
結局最終決定は前日にするしかない。

常念岳の時は、当日になって予報で午後雷雨の可能性と出たのでルートを変更した。
北岳の時は天気予報を見てここなら大丈夫と思って登ったのに、北岳肩の小屋で明日は弱い気圧の谷が通過という予報を聞いた。
今朝までそんなこと言ってなかったのに!
翌朝は−2度で2cmほど積雪があった。
9月15日のことであった。
真っ白で何も見えない中、北岳、間ノ岳、農鳥岳と縦走。
北岳から先ですれ違ったのはたった一人。
もし下るルートを見落としたらと思うとぞっとしたものだ。

登山する時は登る日を決めてはいけない。
登山は天気のいい日にするものである。
そして天気がいいかどうかは前日になってみないと分からない。

そういう訳で、今回も元々の日程を変更したのだが、それが功を奏した。
2日目の朝は360度の絶景!
浅間山、八ヶ岳、富士山、南アルプス、中央アルプス、御嶽山、北アルプス。
これまでの経験が私をこの眺めへと導いたのだ。
春、アルプスにはまだたくさんの雪が残っている。
やはりアルプスは雪化粧していた方が絵になる。

山小屋というのは不便なところである。
そういうことを知らずに、トイレが汚いとか、水が出ないとか文句を言ってはいけない。
多くの山小屋は水の確保やトイレの処理に苦労しているのだ。
真っ暗な中、ヘッドランプをつけて外のぽっとんトイレに行く。
そうすると満天の星空を楽しめたりするのである。

ところが美ヶ原山頂にはホテルがあるのだ。
自家用車は入れないが、送迎バスで全く歩くことなく2000m級の山、しかも百名山の山頂に立つことができる。
値段は高いが、立地、展望、接客、食事、どれも感動的なレベルである。
ぜひ一度訪れることをお勧めしたい。
ただし天気のいい日に。

冬、スノーシュー体験なども楽しそうだ。
ただし氷点下10度、20度という厳しい寒さ。
カメラを首からぶら下げておくと、電池が30分でなくなってしまうそうだ。

<初日>
特急あずさで松本駅に12時頃到着。
送迎バスは14時15分なので、松本城に行ってきた。
内部は古い木造建築が残る。
歴史を感じさせる城だ。




天守閣からの眺め。
右遠方に今回の目的地美ヶ原が見える。



ホテル到着後、王ヶ鼻まで往復した。
歩かなくていいといっても、全く歩かないとせっかくの眺めを楽しむことはできない。
歩きながら一歩一歩変化していく景色を眺めを楽しんでこそ本当の感動は得られる。


<2日目>
3時45分に目覚ましをセットしたが、2時45分に目が覚めてから寝られず、結局3時半起床。
カーテンを開けると、月が霞んだり見えなくなったり。
つまり今ここは雲の中。
この日のために来たのに。

4時頃外に出ると、雲が切れかかっている。
待っているうちにすっかりなくなった。
東の空が赤く染まる。
浅間山からのご来光は薄雲ではっきりとは見えなかったが、噴煙と一体となり感動的だった。





蓼科山と八ヶ岳





乗鞍岳





王ヶ鼻のテレビ塔と穂高岳。





八ヶ岳の右に富士山。



今日もまずは王ヶ鼻往復。
眼前に広がる松本市街と北アルプスの光景にはゾクッとするものがあった。

松本市と槍穂高連峰。





王ヶ鼻から王ヶ頭へ





御嶽山





左から甲斐駒ケ岳、北岳、間ノ岳





左から北岳、間ノ岳、仙丈ヶ岳





左から鹿島槍ヶ岳、五竜岳。





左から爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳。




左奥に立山、右奥に剱岳。
手前左は針ノ木岳、その右は蓮華岳。





槍ヶ岳




スクロールしてご覧ください。
槍ヶ岳から連なる北アルプスの山々。




ホテルに戻り、今度は美しの塔へ。
元々は遭難防止のために建てられたものである。





王ヶ頭と槍穂高連峰



この辺りは育成牧場で、1,2歳の若い牛が夏の間だけ放牧されている。
馬も何頭かいる。
牛は餌をくれると思うのか、こちらをじっと見て、ついてきたりする。
牛と草原、遠方の山のコラボレーションを楽しみながら歩いた。





立山、針ノ木岳など北アルプスの山々





八ヶ岳





王ヶ頭、美しの塔、そして北アルプスの山々





蓼科山











爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、五竜岳



朝食後露天風呂へ。
これほど丸見えの露天風呂も珍しいだろうが、これほど絶景の露天風呂も希少だろう。

10時にチェックアウトし、山本小屋まで送ってもらった。
ここでバスを乗り換えてヴィーナスラインを下る。





ニホンカモシカ




大分下ってきた。
王ヶ頭が遥か上に見える。



蕎麦屋に立ち寄った。
ニセアカシアの花、ホップ、ヤマウド、フキノトウなどの山菜を自分で天ぷらにして食べる。
絶品であった。





イカリソウ





クリンソウ





桜清水茶屋



1時頃松本駅到着。
時間が早いので松本市美術館に行ってきた。
草間彌生の作品、私は結構好きだ。



<展望>
遠方の山をきれいに見られるのは日の出から1,2時間。
その後は日差しに暖められた空気によって雲が上昇し、霞も増します。
山頂に近い山小屋に泊まる意味がここにあります。

<防寒>
いくら車で行けると言っても、2000m級の山に半袖は非常識です。
周辺を歩くのなら雨具上下とダウン、フリースなどの防寒具は必須です。



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