2012年5月7日 本社ヶ丸

標高1630.8m

山と渓谷社「山梨県の山」を参考に歩いた。

注意!
「山梨県の山」には歩行時間7時間10分と書かれています。
休憩時間を含めると普通の人でも8時間、遅い人では9時間以上かかります。
なるべく笹子変電所の先までタクシーで行って時間を節約しましょう。
山で暗くなると危険です。
安全のため3時に下山する計画を立てようとすると、遅い人では始発でも間に合わなくなります。
笹子駅にはタクシーはいないため、予め呼んでおく必要があります。

この山は距離が長いだけではなくアップダウンも多く、体力のない人には向きません。
稜線には簡単ではない岩場があります。
最後の沢道では何度か沢を横断しますが、水量が多く難易度が高いです。
初心者は登らないようにしましょう。

笹子変電所の先で橋を渡ると、砂利の凸凹道になる。
少し登ると、辺り一面の植林が伐採され、苗木が植えられている。
ここからは今だけの絶景が楽しめる。

今日は朝からやや気温が低い。
急登でジャケットを着たくなるというのは相当だ。
笹子駅から本社ヶ丸は北斜面を登り、北斜面を下る。
そのため気温が低い。
山頂の標高は1630mだから、地上よりは10度低い計算になる。

新緑の美しいこと!
出てきたばかりの若葉の形が様々で面白い。





慎ましい山桜もいい。



清八峠からは三ツ峠山への縦走路が分かれる。

稜線を少し行くと、造り岩。
ここからはまさに絶景!
三ツ峠山、富士山、北には大菩薩嶺も見える。
しばらくゆったりと過ごした。

これは山頂からの眺め。
三ツ峠山と富士山。



山頂では60歳代と思しき夫婦と出会った。
今日出会ったのは3人。
さすが平日の静かな山だ。
大自然を堪能することができた。





山頂から先の稜線ではスミレ、ツツジなどの花を楽しんだ。


















リンドウの一種だと思うが、かなり小さい。





新緑と三ツ峠山。





キンポウゲの仲間だと思うのだが。



宝越え手前のピークからは、東に鶴ヶ鳥屋山など眺めがいい。
ここでもおにぎり休憩。

稜線の先、左遠方に大菩薩嶺(多分)。





若葉と三ツ峠山。





鶴ヶ鳥屋山。



宝越えから真っすぐ行けば鶴ヶ鳥屋山だが、今日は左に下った。
長い下りがなかなかの負荷だ。

イワカガミ





昭和45年に廃坑となった宝鉱山からは笹子駅に鉱石が運ばれていたそうだが、その廃墟だろうか。









最後は沢道。
山の中でも沢は難易度が高い。
水に流された石はつるつるしていて滑りやすく、しかも濡れている。
道は時折沢を渡り、どこに道があるのか判然としない。
水量が多く、流れも速く、どこを渡るのが最も安全か渡る場所を自分で判断しなければならない。
転んだら大変だ。
時には水没した急流の中の岩に足を置くしかないところもある。
最後は決断するしかない。

笹子駅を通過する特急列車。



人の少ない静かな山だが、駅から登って駅に戻ることができアクセスはいい。
しかも稜線にはいくつもの絶景ポイントがある。
特に富士山の眺めが素晴らしい。
中級者以上の方にお勧めの山である。



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