2012年4月27日吉野山

毎年いくつかまだ登ったことのない百名山に登ろうと思っている。
この時期に広島から行くとすると、大台ヶ原か。
大台ヶ原は4月28日山開きだそうだ。
車のない私は、大和上市駅9時発のバスに乗るしかこの山に登る方法はない。
しかし広島から始発に乗ってもこのバスには間に合わない。
泊まるところを調べていたら、大和上市って吉野のすぐ近くじゃない!
という訳で、27日は吉野駅から奥千本まで登り、28日に大台ヶ原に登ることにした。
吉野駅の標高は220mぐらい、奥千本は750mを超え、負荷は完全に登山だ。

阿倍野橋から近鉄線の特急で終点の吉野駅下車。



もちろん桜は終わっているが、その代りにモミジなどの新緑の美しいこと!

日本最古のロープウェイは小さくて可愛い。
写真だけ撮って、七曲り坂を登る。




土産物屋が並ぶ道を歩いていると、巨大な金峯山寺の蔵王堂が出現。
圧倒的な大きさ、そして歴史を感じさせる建造物だ。



普段は見ることのできない金剛蔵王権現を拝むことができた。
全く知識のない人が見ても、これはすごい!と思わせる迫力、威圧感。
旅姿のお坊さんも拝みに来ていた。
一見の価値あり。
http://www.kinpusen.or.jp/guide/guide_2.htm







蔵王堂前から見る南朝妙法殿と新緑。



竹林院前からは奥千本口行きのバスが出ていたが、そんなものに頼ってはいけない。
自分の足で登ってこそ、得られる感動も大きい。

八重桜









花矢倉展望台はちょっとした登山だが、すばらしい眺めだ。
巨大な蔵王堂が小さく見える。
そこから続く道を歩いて登ってきたからこそ味わえる感動がある。





山桜と新緑





花矢倉展望台から下る道



今回立ち寄った寺社の中では、金峯山寺、吉水神社、吉野水分神社、金峯神社が世界遺産。
吉野山自体が世界遺産だ。

吉野水分神社。



奥千本口バス停へ。
バスで来た人も、ここからは歩いて登るしかないが、石畳は泥に覆われ滑りやすい。
ぬかるんだ泥道もあり、スニーカーでは靴下まで濡れてしまう。
登山靴で歩いた方がいいと思う。

金峯神社は山頂近くにひっそりと建ち、静寂に包まれている。




そこから少し下ったところに義経隠れ塔。
頼朝に追われた義経が隠れたと伝えられるところだが、ここはさらに奥深い。





西行庵はそこからさらに山奥に入ったところにあり、世捨て人の世界だ。




この辺りが奥千本。
ひっそりと静まり返っている。




来た道を下る。
秀吉の花見の際には徳川家康の宿舎になったという櫻本坊。



吉水神社に立ち寄った。
義経一行が身を隠した場所であり、後醍醐天皇がはじめに南朝を開いた皇居である。
ここからの眺めが一目千本と呼ばれる絶景で、豊臣秀吉があまりの絶景に大はしゃぎしたと伝えられている。





シャガ





スズラン





ムラサキサギゴケ





セリ科の花。多分エゾボウフウ。




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