6月19日備前坊山

789.4m

「広島市の山を歩く」を参考に歩いた。

4時50分に目が覚め、5時15分まで布団の中で粘ったが眠れないので仕方なく起床。
雨雲レーダーを見ると、昼頃までは雨の予報。
これでは登山は無理だ。
午後から鉾取山でも行こうかと思っていたが、しばらくして再度調べると北は大丈夫そうだ。
昨日立てた計画通り備前坊山に登ることにした。
可部駅から8時55分発吉田行きに乗る。
この路線は大林までは本数がとても多く、時間を気にする必要がないので助かる。

浜が谷バス停9時15分出発、町屋バス停12時50分到着。
所要時間3時間35分。
休憩はほとんどしなかった。

バス停から車道を上る。
車道は徐々に未舗装、廃車道と道が悪くなり、草に覆われていく。
道さえ分かれば初心者でも大丈夫だが、あちこちで分岐しており、迷わないように注意が必要だ。
「西光寺」の道標を目印にどんどん上に進めば基本的にはOK。
西光寺跡には探さないと見つからないぐらい小さな石碑がある。




途中鹿に2度出会った。
これは最初。
こちらが先に気付いた。
撮影したのと鹿が気付いたのが同時、その後鹿は猛ダッシュで左の山を駆け上がった。
これ以上近づくのは難しい。



2度目は3頭がこちらに気づき、「フ!」と鋭く強い声を出して猛ダッシュで逃げた。
今日は日曜日だというのに山で誰とも出会わなかった。
歩いていると、ふとあるメロディが浮かんだ。
「ある日 森の中 くまさんに 出会った」
冗談じゃない!
怖いので鈴をつけた。
これで鹿には逃げられるだろうが仕方ない。
ここの鹿は当然ながら宮島の鹿よりもずっと警戒心が強く、心臓発作で死ぬんじゃないかと思うほどこちらに驚いて逃げていく。

ウツギ。




廃車道は草に覆われ、通れなくなるのは時間の問題か。
霧の中の廃車道というのもなかなか幻想的でいい。



西光寺跡から少し上がり尾根に出る。
ネットの横を歩くのだが、笹で歩きにくい。
しばらくすると植林の森になり歩きやすくなる。





山頂には三角点があるのみで展望はない。
そのまま通り過ぎる。
この先はピンクのテープがいくつもあるので迷うことはない。
ただ、「広島市の山を歩く」ではFから左に90秒で右と書いてあるのだが、右に道が見当たらない。
適当に進むと右の尾根にピンクのテープが見えた。
ひょっとして今は尾根を直進できるのではないか?

雨につられて近くの沢から出てきた蟹。



その後は気持ちのいい尾根道が続く。
徐々に晴れてきたが、雲に覆われて展望はほとんどない。
私はこれまで展望のために山に登っているのだと思ってきたが、実はそうでもなかった。
展望がなくても山は十分に楽しい。
山を歩いていると心も体もリラックスしていくのが分かる。

鉄塔から今日唯一の展望。
左に高松山、右に阿武山。



503m分かれを直進すれば南原峡方面だが、こちらに下るとバスが2時間に1本しかない。
以前可部冠山から下山した時はタクシーを呼んだ。
幸い可部駅が近いのでそれほどの金額にはならなかったのだが。
今日はバスが多い町屋バス停に向かうため、ここを左に下った。
バス停に着くと同時にバスが来た。
便利な路線だ。


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