11月28日曾場ヶ城山・水ヶ丸山

標高
曾場ヶ城山 607m
水ヶ丸山 660m

距離 10.5km
累積標高差 +845m
        −1052m

八本松駅8時25分出発
瀬野駅1時30分到着
所要時間5時間5分
休憩20分 歩行時間4時間45分
登山口から瀬野駅は徒歩40分。
一般の方は7時間半ぐらい見てください。

曾場ヶ城山、水ヶ丸山それぞれ登ったことがあるが、今回はその二山を縦走し八本松駅から瀬野駅まで歩いてみることにした。
たった一駅だが、列車は奥深い山の中を瀬野川を見下ろしながら延々と上っていく。
昔の列車はこの坂で苦労したらしい。
このあたりの事情は鉄道ファンが詳しい。
行きの列車で景色を見ながら、本当にこれだけの距離を歩けるのかと一瞬心配になった。

本来はこのあたりに熊は生息していないはずだが、最近八本松で目撃情報があったとのことで、熊対策グッズを初装備した。
鈴は思ったよりも心地よく美しい音色で、まるで風鈴がどこかで鳴っているかのようだ。
左側にしているので時々左耳に刺激が来るが、仕方がない。
スプレーとナイフは、今履いている登山用ズボンには装着できないので、リュックのウエストベルトに装着した。
リュックを降ろす度に落ちたりねじれたりと最初は慣れなかったが、途中でウエストベルトについている小物入れの先まで入れるというアイデアを思いつき、その後はスムーズだった。

登り始め、足が昨日の疲労を訴えた。
昨日はアップダウンが多くまるでフルマラソンのようなハードさだった。
今日の登山はフルマラソンの翌日30km走をするようなものだ。
だが、この程度のことができなければアルプス縦走などできない。

今日は日曜日というのに山で誰とも会わなかった。
曾場ヶ城山は地元では有名な山だが、時間が早すぎたか。
山頂に着いたのは9時30分だった。
水ヶ丸山への縦走コースもある程度は知られているが、経験と体力がないと難しい。
水ヶ丸山は山頂からの眺めも大したことはなくあまり知られていない山だが、前回は数人とすれ違った。

「ひろしま百山」にはしばらく南に下ってから上るルートを紹介している。
前回はそこから登ったのだが、分かりにくかった。
今回は駅近くから南に下る道の右に入る細道を進み、突き当りを左へ。
こちらの方が道としては明らかに分かりやすい。
登り始めが道のような川のような怪しい感じで、しかも落ち葉が分厚く積って歩きにくいが、少し登ると普通の登山道になる。

ここはかつて山城があり、山頂手前のピークや山頂に城跡が残っている。





山頂手前にある竹のトンネル。
前回もこういう形だった。





西条の街並み。





西条盆地ののどかな光景。





右に水ヶ丸山へと続く稜線、その先に水ヶ丸山、その向こうは鉾取連山。









山頂から水ヶ丸山へ向かう。
この縦走路は所々に巨岩の展望台があり、実に眺めがいい。
東から南にかけてはのどかな西条盆地、西条の街並み、西から北には呉娑々宇山、藤ヶ丸山、長者山、白木山、高鉢山などが見える。

右に水ヶ丸山、中央やや左に小田山。





小田山の右遠方に灰ヶ峰。





西条盆地。





スクロールしてご覧ください。





遠方に野呂山。





北西方向、左に呉娑々宇山、瀬野、八世以山、その向こうに長者山、さらに遠方右に白木山。



11時50分水ヶ丸山到着。
おにぎりを食べて5分休憩。
ここからの眺めは木に邪魔されて写真にならない。

下山路は、テープはしっかりとしていて道も確かにあるのだが、シダに覆われて歩きにくい。
紅葉は山の上の方ではすでに終わっていて、常緑広葉樹による雑木林が広がっているが、下るにつれて見られるようになる。



前回は自転車で来た道を瀬野駅まで歩く。
2号線を歩きたくないので、瀬野川沿いの小道を進み、旧街道に出る。
丁度そのあたりで、坂山から下山した道と合流する。

この縦走は、曾場ヶ城山、水ヶ丸山ではなく、途中の縦走路にすばらしい展望ポイントがいくつもあるというのが特徴だ。
つまり、縦走しなければ絶景は楽しめないのだ。
ある程度経験を積んだらぜひチャレンジしてみて欲しい。


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