2010年5月丹沢山1


撮った写真が何と518枚、3.94GB!
特に蛭ヶ岳山頂からの日の出は感動的だった。

初日
丹沢には前から登ろうと思って計画していた。
焼山登山口から登って蛭ヶ岳山荘で1泊、翌日塔ノ岳経由で大倉に降りようと思っていたのだが、天気などの関係で日曜日に登ることになり、調べてみると焼山登山口行きのバスがない!
その代り、日曜日は平日は不便なヤビツ峠へのバスがあるので、ヤビツ峠から塔ノ岳、丹沢山経由で蛭ヶ岳に向かい、蛭ヶ岳山荘で1泊、翌日焼山登山口まで降りることにした。

秦野駅でバス停に行くと、すでに長い列。
さすが日曜日だ。
1台では乗り切らず、臨時バスが出た。
バスは延々と山を蛇行しながら上っていく。
先日大山に登った際は、バス便は極度に少なく不便なため、ヤビツ峠から蓑毛まで下山した。
蓑毛からヤビツ峠までは徒歩1時間15分と書いてあるが、バスは蛇行しながらかなり長い距離を走るため25分ぐらいかかっただろうか。
自転車がとても多いが、道が狭く、特に下ってくるのが危ない。
バスが強烈にクラクションを鳴らす。

ヤビツ峠から車道を15分ほど下り、最初の分岐を左に入ると右手に登山道がある。
展望がないのは最初のうちだけ。
なぜ標高1000m台の山でこれほどの展望があるのか、不思議だ。
ヤビツ峠の標高は761m。
楽に思えるが、実はこのコースはアップダウンが激しく、大倉から登るよりもきつい。
鎖場もあり、初心者は避けた方がと言いたいところだが、展望があまりにもいいので、初心者や体力に自信のない人は途中で1泊してゆっくり登ってはどうだろうか。


振りかえり、大山を眺める。




三ノ塔から塔ノ岳方面の眺め。
左下に烏尾山と烏尾山荘。
一旦そこまで下り、右上に向かって尾根を登り、途中で左に進路を変え、尾根伝いに行くと、いちばん高いピークが塔ノ岳。
そこからさらに右に行くと丹沢山。




烏尾山から、烏尾山荘の向こうに先ほど休憩した三ノ塔を眺める。





崩れ落ちた急斜面の上に頼りなさそうな登山道が見える。




新大日茶屋のある新大日の広場。




塔ノ岳山頂まであと僅か。
振りかえると、左遠方に大山、右に通ってきた三ノ塔、烏尾山、新大日とそれらをつなぐ尾根が見える。


塔ノ岳に到着。
山頂では多くの人が休憩していた。
やや霞んでいるのが残念だが、富士山も何とか見えた。



ここまでが表尾根、ここからは主脈コースを行く。
このコースのアップダウンは過去に経験したことがないほど激しい。
3日連続登山、しかもきついコース。
まるで3日連続でマラソン大会に出場しているようだ。
自分にはどれぐらい体力があるのか、それを確かめているかのようでもあるが、それを補って余りある素晴らしい展望が続く。






右に丹沢山、左遠方に今日の最終目的地蛭ヶ岳。
今日は長い道のりだ。




道は所々崩壊しているが、危険ということはない。




右に竜ヶ馬場、左遠方に丹沢山。




風で曲がった木。




丹沢山頂にあるみやま山荘。




丹沢山で少し休憩し、下り始めたところからの眺め。
棚沢ノ頭の右向こうに、しばらく隠れて見えなかった蛭ヶ岳が見えた。




左のピークは先ほど休憩した塔ノ岳。
そこから右に鍋割山稜が続く。





棚沢ノ頭のピーク手前にコバイケイソウが群生していた。




右に塔ノ岳。
そこから丹沢山へと続く尾根。
左遠方に大山。




ここで休憩。
右に蛭ヶ岳。
日曜日ということもあり表尾根から塔ノ岳までは人が多かったが、そこから先は静かな山歩きを楽しんだ。
ここまで来るともう誰もいない。




急峻な蛭ヶ岳、その山頂に蛭ヶ岳山荘が建つ。
右の尾根を伝って登る。




ここも登山道が崩壊しているが、危険はない。




鬼ヶ岩から見た蛭ヶ岳。




鬼ヶ岩から下る鎖場。
急だが特に危険はない。




しばらく下って振りかえる。
鬼ヶ岩からの下りはかなり急だ。




こんな岩場にコイワザクラが咲いていた。


蛭ヶ岳に到着。
ここも素晴らしい眺めだ。


宮ヶ瀬湖、その向こうは東京方面。




東に丹沢三峰、左から本間ノ頭、円山木ノ頭、太礼ノ頭。




蛭ヶ岳山荘。


ヤビツ峠9時32分出発、蛭ヶ岳15時20分到着、所要時間5時間48分。
休憩は合計40分、歩行時間5時間8分(小休憩や写真撮影に要した時間を含む)。
「関東の山歩き100選」には所要時間7時間と書いてある。

蛭ヶ岳山荘でしばらく休み、夕食を食べてから夕日を眺める。
先ほどまでかすかにしか見えなかった富士山が夕焼けに浮かび上がった。


左、檜洞丸の向こうに富士山、右大室山に沈む夕日。



山荘には6名のグループと私を含めて4人の個人客、合計10名が宿泊。
そのうち現役は私を含めて2名、他の方は60代以上。
ご主人によると、ゴールデンウィークには100名が泊まり、食堂にも布団を引き、1枚の布団で2人が寝たそうだ。
私は混雑する山小屋に泊まる気はない。

7時半就寝、4時15分起床。
浅い眠りだったが、さすがに8時間45分寝たので疲れは大分取れた。
現実に非常に近い夢をずっと見ていた。
例えば、ヘッドランプを点けて時計を見ると2時半、まだ2時半かと思ってしばらくして、いや、今のは夢だと気がつく。
そんな状態が長く続いた。
心拍数は平地よりも速い。
蛭ヶ岳の山頂は標高1673m、神奈川県の最高峰だが、この標高で心拍数に影響が出るとは思わなかった。
朝は60近くまで下がっていたが、普段は50台なのでそれでも速い。

続く。


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