2010年4月30日熊倉山


今日は平日だが、ゴールデンウィークで休日の会社も多いようなのであえてあまり知られていない山に登ることにした。
予想通り人は少なかった。
山で合った人は合計8名。
そのうち男女のカップル2組、女性二人連れ1組、男性単独2名。
男女のカップルがうるさくなることはない。
うるさいのは女性が二人以上いる場合だ。
特にその中に男がいないと節操がなくなる。
静かな山でリラックスしようと思っているのに、高い声でギャアギャアと騒がれると本当に頭に来る。

秩父鉄道白久駅10時出発、武州日野駅14時50分到着。
所要時間4時間50分、山頂での休憩6分、歩行時間4時間44分(「埼玉県の山」には6時間45分とある)。
林道コースの眺めがあまりにも感動的で、その眺めを堪能したり写真を撮ったりした時間が恐らく20分ぐらい。
帰りの沢もすばらしかった。
清らかで水量が多く、いたるところが滝になっている。
ここで滝を眺めたり写真を撮ったりした時間が多分10分ぐらい。
実質歩行時間は多分4時間14分ぐらいである。

熊倉山の標高は1426m、累積標高差は+1354m、−1370m。
このあたりでこれだけの標高差がある山は珍しい。
いくら登っても、まだ上がある。
初心者や体力に自信がない人はまず来ない。
しかも山頂からの展望はいまいち。
何しに行くの?ということで、無名なのである。
あまり知られてはいない山だが、道標やテープは本当にしっかりしていて、迷うことはほとんどない。





白久駅から真っすぐ車道を登り、登山口から林道コースに入る。
小尾根からしばらくの眺めが、時を忘れるほどすばらしい。

熊倉山山頂へ続く尾根。
この尾根道もいつか歩いてみたい。



東に武甲山や秩父方面、荒川が見える。
これほど感動的なのは花々と新緑のおかげだ。
まるで山が燃えているそうだ。

右は武甲山、左、秩父平野を荒川が流れる。



ここの展望も植林された木々が育つまでだが、5年は大丈夫だろう。
展望がなくなると、あとはひたすら登り。
登れるものなら登ってみろと挑発され、「この野郎!この程度の標高差ぐらいどうってことないぞ。」とむきになって登る。
いつまで経っても尾根に出ず、急斜面のジグザグ道やトラバース道が続く。
落とした石が遥か下まで落ちていく。
転んだらやばい。
緊張感のある傾斜である。
まるでマラソン終盤のようなきつさだが、4時間と書かれているところを2時間半で山頂に到着。
山頂からは和名倉山が見えるはずだが、今日は霞んでいて写真にならない。

山頂には祠が祭られていた。



小幡尾根を下り、すぐに右折し、日野コースに出る。
こちらも急斜面で倒木が多く、本来の道が通れないため、泥状の滑りやすい急斜面を前の人の踏み跡を頼りに慎重に下る。





寺沢川は清らかで水量も多く、心が安らぐ。













沢沿いから林道に出るポイントは3か所ある。
私は最初のポイントで林道に出たが、もう一つ下でもよかった。
いちばん下は通行止めになっている。
林道からは山の斜面の新緑や花々が何とも美しい。








のどかな山村風景を楽しみながら歩き、武州日野駅に到着。

特に林道コースの展望はお勧めです。
体力に自信のある方は、ぜひ5年以内に行ってみてください。


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