4月17日高鉢槍



標高763m。
狩留家駅の標高は50mぐらい。

狩留家駅9時40分出発、13時20分帰着。
所要時間3時間40分、山頂での休憩時間40分、歩行時間3時間。
「ひろしま百山」には手前の高鉢山まで往復3〜4時間と書いてある。

狩留家駅近くから白木山を見上げる。
新緑が美しい。




狩留家駅北側を東に進み、踏切、国道を渡り、沢沿いを登っていく。
歴史を感じさせる道だ。
古い石畳の棚田が今は畑になったり、杉の巨木が生えていたりする。
これだけの巨木が育つには100年以上かかるだろう。
やがて沢から離れ、とんでもない急斜面の登りとなる。
確かにテープはあるが、ここが道ならどこが道でもいいじゃないと思うぐらいの道である。
倒木の間を縫うように登る。
やがてそのテープも見失った。
踏み跡を頼りに尾根に出る。
「広島市の山を歩く」には道が二手に分かれるところから尾根まで33分かかるとある。
十数分で尾根に出たということは完全に違う道だ。
本来の道はもうしばらく谷沿いを進む。
このまま尾根を登ればいずれ合流するはずだ。
踏み跡もあり、誰かは登っていて、道のようでもあるが、道ではないようでもある。
しばらく登ると赤いテープ!
よかった!



さらに猛烈な急坂を登ると高鉢山山頂。
ここに展望はない。
ここから左に取り、心地よく広い尾根道をアップダウンしながら歩くと、25分で高鉢槍。
360度の大展望!
広島屈指の眺めだと思う。
北には白木山、東には安駄山、南から南西には鉾取山、絵下山、呉娑々宇山。
離れがたい景色だ。
写真を撮り、おにぎりを食べながら、つい40分も長居してしまった。

東に安駄山の峰々が連なる。
こちらに縦走することもできるが、時間がかかりすぎるということと道が悪いという理由で今回はやめておいた。





西南西方向、右は呉娑々宇山。





三次方面に狭い平地が続く。





中三田駅周辺。多分。





南遠方に絵下山が霞んでいる。



しばらくして50代らしき男性2名が到着。
帰路、高鉢山山頂にはこちらも50代らしき男性3名。
登山道の状態からすると滅多に人が登らないように見えるが、週末にはこれだけの人が登るのだ。
みんなよくあの道なき道を登るなあ。
私は単独では登るが、この山に人は連れて来れない。
ギブアップするか恨まれるかどちらかだろう。
この急坂は下りも大変。
下りはテープ通り下ったが、むしろ尾根の道なき道の方がましというぐらい大変な下りであった。
猛烈な傾斜に落ち葉が分厚く積り、倒木も多く、一体どこが道なのか分からない。
何だかんだと言いつつ、下りはあっという間だ。
高鉢槍からの眺めは忘れられない。
体力に自信のある中級者以上の方はチャレンジする価値がある山だと思う。


狩留家駅から高鉢山を眺める。




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