4月11日蕨山



標高1044m、標高差814m。
所要時間4時間、歩行時間3時間40分(迷ったことによるロスタイムが15分ぐらい、ガイドブックには5時間5分とある)、休憩時間20分。

もう少しゆっくり寝ていようと思っていたのだが、目が覚めたので6時に起きる。
東久留米7時40分発の電車に乗り、飯能から8時20分発名郷行きのバスに乗る。
バス停に行くと、60〜70人ぐらい並んでいてびっくりした。
乗れないかと思ったが、臨時バスが来て助かった。
いくら日曜日とはいえ、そんなにメジャーな路線なの?
それと、どうして登山は年配の人ばかりなのだろうか。
体力的なきつさや危険度からするともっと若い人の趣味になるはずだが。
おばさん達はどこへ行ってもよく喋る。
一体何をしに山に登っているのだろうかと思う。
私は静寂を求めて山に入るので、できるだけこういううるさい人達とは離れていたい。
道には自転車で峠越えをする人達、バイクでツーリングする人達が多い。
どうしてわざわざ自動車と同じ道を走るのだろう。
私は自転車に乗る時はできるだけ自転車専用道以外は走りたくない。
危険だし排気ガスが煙くて仕方がない。
トレイルランニングの格好で走っている人もいる。
団体さんはさわらびの湯、鍛冶屋橋、小殿で降りてそこから先は私一人になった。
今回私は名郷から蕨山、さわらびの湯というコースだが、さわらびの湯で下車した人達は逆コースなのだろう。
もしくは棒ノ嶺に行くのかも知れない。
小殿で降りた人達は伊豆ヶ岳に向かうのだろうか。
一昨日武川岳に登った時には名郷から橋を渡り西に向かったが、今日は橋を渡らず川沿いを南に下る。
林道がやがて登山道となり、しばらく登ると尾根に出る。
眺めのいい尾根歩きだが、時折ある急な岩場も楽しい。
ヤマツツジなどの花も心を癒してくれる。










途中数十人の団体さんと一緒になってしまった。
抜いても抜いても人がいる。
礼儀正しい皆さんで、先に行かせてくれるのだが、
「若いお兄さん通りまーす!」
「あら、若い。」
「羨ましいわ。」
一体何歳だと思っているのだ?
確かに皆さんよりは若いが。
山頂からはすばらしい眺めだが、木が多くて写真になりにくいのが残念。
遠くの山は霞で何とか見えるという程度。

伊豆ヶ岳。




団体さんが追いついたところで先に行く。
途中右に道路が見え、バイクがツーリングしている音が聞えた。
大ヨケノ頭の手前で道が二つに分かれた。
右に下る道は脇道だろうと思い、尾根道を進む。
そこには確かに道があり、新しい踏み跡もある。
しかしどうも怪しい。
こんなに北に下るのはおかしいし、とてつもない急坂だ。
下ってみると林道に出たのだが、明らかに正式なルートではない。
マウンテンバイクで未舗装の林道を登ってきた人に道を聞くと、左に下れば河又に出るようだ。
地図で確認すると、やはり北にずれて降りてしまったようなので、元の道を探して右に登る。
15分登るとようやく元の道が林道と交差する地点に出た。
助かった。
ここを左に入る。
途中、ここは小ヨケノ頭というところだろうか。
何も書いていないので分からないが、武川岳、伊豆ヶ岳、子の権現など素晴らしい眺めでしばらく休憩した。


向こう側、中央に削られた部分があり、その左に武甲山山頂。
向こう側右は武川岳。






子の権現。




そこから下っていると、キキキキという音。
まるで自転車のブレーキのような鳴き声の鳥だと思って振り返ると、本当に自転車だった。
避けると、「ありがとうございます!」と挨拶して猛スピードで下って行った。
この山道をあのスピードで下るんだ。
すごいな。
階段はどうするの?
金毘羅神社跡の先、本来は真っすぐ進むはずのところを標識導かれるままに名栗湖に降りてしまったのだが、眺めがいいのでこのルートも正解だった。





名栗湖は棒ノ嶺に登った時に来たことがある。
あの時は沢登りがなかなか楽しかった。



そこから1kmほど車道をさわらびの湯に下る。
1時49分発のバスで帰る。
自宅に着いたのは3時半。
近いので早く帰れ、練習時間がたっぷり取れる。
山に登った後は体の中に眠っていた野性の本能が目覚め、肉体が解放され、表現のリミッターが外れる。
しょんぼりとした演奏ではなくより感動的な演奏をするためには、定期的に山に登るべきだろう。



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